RSシリーズといえば、アウディのハイエンドスポーツのモデルシリーズで、自動車好きにとっては、先日発表されたQ3のように、RSモデルが日本に導入されるのはいつなのか、常に気になるところだ。そして、アウディ RS 3 スポーツバックおよびアウディ RS 3 セダンが2年ぶりに復活し、発売される。どちらもクワトロの7速Sトロニック仕様となり、スポーツバックが850万円、セダンは869万円になる。
プレミアムコンパクトモデルアウディ A3シリーズのトップに位置付けられるこの2台。特に世界的に人気が高まっている、ツーリングカーレースのTCRカテゴリーに参戦するアウディ RS 3 LMSのベースモデルとなる アウディ RS 3 セダンは、レーシングカーRS 3 LMSのストリートバージョンにも位置付けられる、モータースポーツ直系といえるコンパクト高性能セダンである。
オールアルミ製の2.5L直列5気筒TFSIガソリン直噴ターボエンジンは、最高出力400PS、最大トルク480Nmを発揮。これに7速Sトロニックトランスミッションとクワトロ フルタイム四輪駆動システムを組み合わせている。このクワトロシステムは、コンパクトかつ軽量な電子油圧制御式の多板クラッチを採用し、前後アクスルにトルクを可変配分することにより、大パワーを確実に路面へ伝達し、優れた高速安定性と操縦安定性を実現している。0-100km/h加速タイムはわずか4.1秒。このエンジンは、「インターナショナル エンジン オブ ザ イヤー」の2-2.5Lカテゴリーにおいて、9年連続ベストエンジン賞に選出されている。
今回発表するモデルは、RS 3 スポーツバック / RS 3 セダンともに特別装備として、エクステリアにはマトリクスLEDヘッドライト、フロントダイナミックターンインディケーター、マットアルミニウムスタイリングパッケージを備えている。またインテリアには、ファインナッパレザーダイヤモンドステッチングのRSスポーツシート、レッドアクセントリング付きエアコン吹き出し口、レッドステッチ入りフロアマットを採用している。サスペンションにはアウディマグネティックライド(電子制御可変ダンパー)を装備し、スポーツバックとセダンそれぞれデザインの異なるアウディ Sport製5アームマットチタンルック19インチアルミホイールと235/35R19タイヤを組み合わせられている。エクステリアカラーは、新色キャラミグリーンのほか、ナルドグレー、グレイシアホワイトメタリック、ミトスブラックメタリックの4色の設定となる。
新型コロナウィルス感染拡大防止のために、開幕が延期となっていたツーリングカーレースTCR ジャパンは、7月25、26日にスポーツランドSUGOにていよいよ開幕。このTCRジャパンには、今回発表のアウディ RS 3 セダンをベースに開発された2台のRS 3 LMSが、アウディ Sport customer racing teamにより参戦予定だ。