TopGear.com 副編集長、ステファン ドビー
私が初めて運転した伝説のGT-RはR35だった。幾度となく運転したので、ここで詳細を繰り返し述べるべきではないだろう。しかしそれらのどの経験よりも記憶に残っているのは、最近になってクラシックなグランツーリスモを実際に再現されたもので、スカイラインGT-R R34のオリジナルカーを運転したことだ。
私はスカイラインにドスンと腰を下ろし、同僚は前のNSXに乗っていた。映像作家は私のヘルメットにカメラを装着し、我々に「本当にサーキットを走っているように」と言った。今までこれほどまでにサーキットで楽しんだことがあるかは分からない。コーナーの曲がり方次第でGT-Rは力強いグリップ走行をするか、もしくは猛烈にドリフトした。その時代にしては素晴らしいと感じただけでなく、何一つ警告も無しに運転できるとは、本当にドラマティックであった。とはいうものの、暗黙の了解である280馬力では到底なかった。少なくとも2割増しの馬力だったように思う。