イギリスでももちろん日本でもファンが多い、スバル WRXについての5つのお話。トップギアの中でもスバリストなクレイグ氏がご案内。知らなかったエピソードもあるかも。
01 スバルは長ーーい名前の特別仕様だって堂々突き進む
頭の中で名前を挙げられるものはすべて飛ばして、次のようにワード数の多いクルマを考えてみよう。例えば、インプレッサWRX STIスペック C RA-R。そう、これはたった1台のクルマの名前なのだが、全部を書き出すとしたら、次のようになるだろう(いったん深呼吸してから)。
World Rally eXperimental Subaru Tecnica International Specification Competition Record Attempt
無理くり日本語で読むとしたら、ワールドラリー エクスペリメンタル スバルテクニカ国際仕様コンペティション記録への挑戦、といったところだろうか。
ラジカルですな。
RAは、エアコン、パワーウインドー、アンチロックブレーキなど、日本向けの装備を取り除いたもので、工場出荷時には、こういった装備はすべて装着されず、工場の棚の上に置いてあった。一方、スペック Cは、より薄くなったガラス、軽量なパネル、防音やステレオがないなどの特徴を持つ、WRX STIをさらに剥ぎ取ったモデルである。これ以上深く掘り下げると、帽子の上に帽子をかぶるようなもので、この場合はアノラックの上にアノラックをかぶるようなものだ。