バウワース&ウィルキンスと聞いてピンときたあなたは、オーディオ通ではないだろうか。今年の iFデザイン賞でマクラーレンオートモーティブとバウワース&ウィルキンスがカーオーディオ部門の プロダクト分野で賞を獲得した。このiFデザイン賞とは、世界最古の独立系デザイン組織である、ハノーファーの iFインターナショナルフォーラム デザイン GmbH が主催しているもので、56に及ぶ国から、応募総数7298作品というとてつもない数の中から選ばれたものである。
マクラーレン スピードテールに搭載されたバウアーズ&ウィルキンスのオーディオシステムは、全世界の専門家78人で構成される選考委員会により選出された。マシンのインテリアとシームレスに融合しているグリルが、高い評価のポイントとなった。バウワース&ウィルキンスのエンジニアリングチームはマクラーレンのエンジニアたちとともに、優れたオーディオシステムを作り上げ、世界初のセントラルドライビングポジションのクルマにバウワース&ウィルキンスのオーディオを搭載した。洗練されたデザイン要素に加えダイヤモンドドームツイーターとコンティニュアム ミッドレンジドライバーといった最新のスピーカー技術が組み込まれている。残念ながらスピードテールは完売なので、もう買うことはできないが。
一方、こちらはまだ手に入れることができる、マクラーレン GT 。こちらに搭載のオーディオシステムでは、このインテリアと特性の新しいグリルデザインが完璧にマッチしている。このシステムにはアラミドファイバーをはじめとする、ハイエンドなラウドスピーカー技術が採用されていて、GT のもつ快適性をさらに高め、居心地のよい空間を作ってくれそうだ。
マクラーレンオートモーティブ社デザインディレクターのロブ メルヴィル氏は次のようにコメントした。「これまでは光栄にもマシンのエクステリアについての賞を受賞してきましたが、今回はマクラーレンがバウワース&ウィルキンスと開発してきたオーディオシステムのデザインにも賞が与えられ、大変誇りに思っています。このオーディオシステムが刺激的なドライビングエクスペリエンスだけではなくパッセンジャーにこの上ない快適さも与える、当社の GT カーに装備されたのは当然の帰結です。またスピードテールにはマクラーレン F1に搭載されていたビスポークのオーディオシステムが現代風にアレンジされ、搭載されています」