これでアストンマーティン ヴァンテージ博士になれる 70年の歴史を振り返る

DB7 V12 ヴァンテージ

1999年のジュネーブモーターショーでデビューしたDB7 V12 ヴァンテージが、次世代ヴァンテージのエンブレムを掲げるモデルとなった。世界的に有名なデザイナーのイアン・カラムによって完全に新しくデザインされたこのクルマは、フォード・リサーチ&ビークル・テクノロジー・グループおよびコスワース・テクノロジー社との緊密な協力体制によって開発されたオールアルミニウム合金製5.9リッター48バルブ V12エンジンを搭載し、420bhpの最高出力、400 lb-ftの最大トルクを発生した。

シャシーも強化され、当時としては非常に斬新なフロントおよびリア・サスペンションのセットアップを採用していた。このモデルが登場するまで、アストンマーティンヴァンテージは、標準仕様のエンジンを搭載していたが、DB7 V12 ヴァンテージはそれらと一線を画した新しいエンジンを採用し、直列6気筒エンジンを搭載したヴァンテージともまったく異なるモデルに仕上っていた。

当初は、クロスレシオの6速マニュアル・トランスミッション(最高速度184mph(296km/h)、0-60mph加速5.0秒)または5速オートマチック・トランスミッション(最高速度165mph(266km/h)(リミッター作動)、0-60mph加速5.1秒)の2つの選択肢が用意されていた。しかし、2000年以降、ZFとの共同開発で高い評価を得た“タッチトロニック”システムも選択できるようになった。

ブロックシャム工場で4年半にわたって製造されたDB7 V12 ヴァンテージクーペの生産台数は2,091台に達し、ヴォランテおよびGTと合計した数字は、アストンマーティンにとって新記録となった。最後のDB7 V12 ヴァンテージは、2003年にブロックシャム工場からラインオフされた。

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