これでアストンマーティン ヴァンテージ博士になれる 70年の歴史を振り返る

ヴァンテージ(スーパーチャージドヴァンテージ)

1990年代のアストンマーティンは、引き続き“スーツを着た野獣”と評されるスポーツカーを製造することに情熱を傾けた。その結果として登場したのが、ヴィラージュをベースとした1993年のヴァンテージだ。このモデルは“スーパーチャージドヴァンテージ”の異名を取り、後に新世代のV8 ヴァンテージへと引き継がれる。

あらゆる意味で重量級といえるこのヴァンテージの車重は、1,990kg。ヘッドライトは6灯式で、フロントには巨大な直径362mmのベンチレーテッド・ディスクブレーキと4ピストンAPレーシング・キャリパーが組み合わされていた。これはその当時、ロードカーに搭載された最強のブレーキであった。

このように贅沢な装備を持つグランドツアラーには、強大なパワーユニットが必要である。このモデルには、5,340cc V8エンジンにイートン製スーパーチャージャーを2基組み合わせるという選択がなされた。最高出力550bhp、最大トルク550 lb-ftを発生したこのパワーユニットは、市販車に搭載されるものとして世界最強を誇った。1998年後半にデビューしたV600バージョンでは、さらに出力が50bhp強化されている。最高速度は186mph(300km/h)に達し、0-60mph(0-96km/h)加速は4.6秒だった。高速走行テストでは、200mph(322km/h)に迫る最高速度が記録されたと噂されている。

スペシャル・エディションのV550、V600およびV8 ヴァンテージ Le Mansなども投入され、2000年10月に生産終了に至った。

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