ベントレー マリナー バカラルで見えたベントレーの方向性

ベントレーの職人たちはラグジュアリーなキャビンの中に、他に類をみないコクピットを作り上げた。ベントレー マリナーのデザイナーはバカラルの構造を活用し、インテリアとエクステリアを融合させるだけでなく、ラップアラウンドデザインのコクピットによって2シーターのキャラクターを強調することに成功した。

ラップアラウンドデザインはラインも表面もすっきりと美しく、急角度のセンターコンソールからダッシュボード、ドアパネルへと流れるようにつながっている。包み込むようなラインはそのまま座席後方に設けられたラゲッジスペースへと続く。ラゲッジスペースは独創的な半密閉式の空間だ。

この空間にはスケドーニ製の特注トラベルケースがぴったりと収まる。スケドーニ社は、自動車向け高級トラベルバックのデザインを手掛ける、140年近い歴史を誇るイタリア企業である。バカラルのために製造されたオプションのトラベルケースは、キャビンのトリムや素材との相性も抜群。ラゲッジスペースにある2つの鞘のようなデザインがインテリアからエクステリアへとつながり、シートを包み込むような2シーター独特のキャビンを形作るのだ。

どのディテールも凝ったデザインが目を引く。アイコニックなブルズアイベントのために新たなローレット加工が開発され、ステアリングホイールコントロール、メディアコントロール、クライメートコントロール、複雑な形状のスピーカーグリルにも同様の加工が施される。緻密なダークブロンズのディテールとミッドナイトブラックチタンのディテールが溶け合い、仕上がりの美しさがアップする。

主なコントロール類に施されたダークなアルマイトチタンフィニッシュと、ブルズアイベントのダークなメタリックブロンズがディテールを際立たせる。

インテリアの仕上げ方法は数え切れないほどあるが、ベントレー マリナーがお客様のご希望に沿って一台一台を完成させていく。ベントレーで使用可能なカラーと素材を自由に組み合わせ、特別な一台に仕上げることができる。

最高級のBelugaレザーは、ベントレー伝統のセミグロスレザーと天然ウールに丁寧に縫い合わせられ、「トーン・オン・トーン」と呼ばれる配色効果でダークな雰囲気を生み出す。展示車ではベントレー マリナーのKhamunレザーがラップアラウンドデザインのコクピットにアクセントを添え、このクルマ独自となるイエローフレームのエクステリアカラーと完璧な調和をなしている。

手に触れるものはすべてバカラルのために特別に設計された。「D」の形状をした新設計のステアリングホイールにはアルカンターラのインサートがあしらわれ、コントラストのトップマーカーがアクセントを添えます。ギアシフターもアルカンターラで、ダークブロンズカラーのディテールが映えている。ドアリリースとシートリリースに用いられるレザーストラップ、デジタルメーター、キーデザインなども独創的で、キャビンの豪華さを一層引き立てる。

センターコンソールの中央に配置されるのは、もちろん、ベントレーローテーションディスプレイだ。エレガントなデザインのデジタルMMIディスプレイは、ユーザーがホーム画面をカスタマイズが可能。ローテーションディスプレイには40もの可動部品が使用されている。エンジンをかけると「リバーウッド」のパネルが回転し、高解像度のタッチスクリーンが現れてくる。

タッチスクリーンの3つのウィンドウはカスタマイズが可能で、電話やメディア、ナビゲーションなど、表示する機能をドライバーが選択できる。スマートフォンのような感覚で操作できるインターフェースは、分かりやすいメニュー構造になっている。ベントレーローテーションディスプレイをさらに回転させると、外気温計とコンパスとクロノメーターといったエレガントなアナログメーターが3つ現れ、デジタル表示に疲れたドライバーに癒やしを与えてくれるのだ。

バカラルに装備される時計の文字盤には、12個のバッジの内のひとつが使用される。

貴重なインレイ、コントロール類の独特の仕上げ、各シートのバカラル専用キルトに施される148,199個のステッチなど、どのベントレーでも未だかつて見たことのないディテールとパーツがオーナーのために揃えられている。

トラックバックURL: https://topgear.tokyo/2020/03/21228/trackback

コメントを残す

名前およびメールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

HP Directplus -HP公式オンラインストア-

ピックアップ

トップギア・ジャパン 060

アーカイブ