映画「マルコム X」のスパイク リーとキャデラック エスカレードがコラボ

グローバルでの販売台数は900,000台のエスカレード

スパイク リーとキャデラック エスカレードがコラボレーションとは、なんてクールでアメリカ的なんだろう。

スパイク リー監督といえば、「シーズ・ガッタ・ハヴ・イット(She’s Gotta Have It 1986年)」、「ドゥ・ザ・ライト・シング(Do the Right Thing 1989年)」、「マルコム X(Malcolm X 1992年)」、「25時(25th Hour 2002年)」、「インサイド・マン(Inside Man 2006年)」といった作品を通じ、挑発的なテーマと独特のキネティックフィルムスタイルを確立させた人物。とくに「マルコム X」では当時のラップミュージックとともに90年代のアメリカ社会を表現する代表者だといえよう。

直近では「ブラック・クランズマン(BlacKkKlansman 2018年)」で、2019年アカデミー賞の脚本賞に輝いている。そのスパイク リーが、2月4日発表のキャデラック エスカレードでコラボレーションすることになった。スパイク リー監督のショートフィルム「アンセム(Anthem)」のハリウッドでのワールドプレミアで、新型「キャデラック エスカレード」がお披露目されるのだという。

「アンセム」には、登場人物の動きを強調することで、見ている者がその人物に近づいていくような感覚を覚えるダブルドリーというスパイク リー監督独自の技法が用いられ、次世代「エスカレード」の存在感、革新性、そして身のこなしが巧みにとらえられている。同時に、20年以上もカルチャーアイコンであり続けてきた「エスカレード」への敬意を表したものとなっている。

スパイク リー監督は、「次世代『エスカレード』は、スタイリング、ラグジュアリー、プレステージをさりげなく体現している。その誕生に関わることをとても光栄に思っています」と、述べた。

キャデラックの社長スティーブ・カーライルは、「スパイク リー監督は、時代を代表する最も優れたストーリーテラーの一人であるとともに、最もクリエイティブなフィルムメーカーでもあります。その独特な視点は、新型『エスカレード』のパッ ションやスピリットを伝えるうえで申し分のない役割を果たしています」と、述べている。

次世代「エスカレード」は、アイコニックなスタイル、他の追随を許さない存在感、比類のない文化的影響力といった22年にわたるレガシーを礎に誕生したモデル。しかもそのうちの15年間はセグメントリーダーとして君臨してきた。

大型ラグジュアリーSUVの草分けとして登場すると、すぐさまセグメントにおける傑出した地位を確立し、キャデラックならではのデザイン、テクノロジー、パフォーマンスをかつてない勢いで浸透させていった。

「エスカレード」は、2001年に第2代目モデルが登場した際には販売台数を35%以上も伸ばし、翌年、多用途性に優れた「エスカレードEXT」の生産が本格化すると、その伸び率は55%を超える。そして、5周年を迎えた2004年には販売台数が約160%増にまで急拡大。ビジネス、エンターテイメント、その他の領域を超えてさまざまな分野のトレンドを左右するインフルエンサーに向けて高級車の定義を新たなものにした。

今日、米国での累計販売台数は806,000台を超え、ESVや先代のEXT、ハイブリッドモデルを含めると、世界全体の総販売台数も約900,000台に達している。

「エスカレード」は、イノベーションの歴史を築くとともに、テクノロジーリーダーとしても高い評価を得ており、以下のような特徴を備えている。

· フルLEDヘッドライト(2009年)、リフレクター付きのLEDハイビームヘッドライトおよびテールライト(2015年)をそれぞれ初めて採用。

· フルサイズのラグジュアリーSUVとしては初めて、世界最速の応答性を誇るサスペンションシステム「マグネ ティックライドコントロール」を採用。

· フルサイズのラグジュアリーハイブリッドSUVとしては初めて、環境保護庁(EPA)の基準値を50%改善する優れた市街地燃費性能を実現(2009年)。ハイブリッドモデルでは20 mpg、ノンハイブリッドモデルでは12 mpg(2WDモデルの場合)。

· ラグジュアリーSUVとしては初めて、座面の振動によって警告するセーフティアラートシート(2015年)に加えてフロントセンターエアバッグを採用。

新型「エスカレード」はセグメントをリードするアイコンの5代目にして、テクノロジーイノベーターとしての評価をさらに確かなものにするだろう。搭載される湾曲型OLEDディスプレイは、鮮やかな解像度の38インチを上回る画面サイズと4Kテレビの2倍のピクセル密度を実現している。

なお、「エスカレード」の製造は1998年2月8日テキサス州アーリントンでスタートした。歴史的な第1号のモデルは現在、ミシガン州ステアリングハイツのGMヘリテージセンターに展示されている。

 

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