ガンサーワークス新作「プロジェクトF-26」発表! 1000馬力の“空冷993ターボ”は限定26台、価格2.3億円

その名は戦闘機に由来し、その顔は伝説のレーシングカー「935スラントノーズ」を彷彿とさせる。そして、その心臓部には、もはや“魔法”としか言いようのない、1000馬力の空冷フラット6が宿る。

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ポルシェ911の“リマスター”を専門とするカリフォルニアの会社が、その最新の声明を発表した。いや、あの会社(※シンガーのこと)ではない。もう一つの方でもない。これは、ガンサーワークスだ。そして、その狂った、ヤバい、「プロジェクトF-26」だ。君は、かなり恐れおののくべきだ。ガンサーワークス(Gunther Werks)とは、アメリカ・カリフォルニア州を拠点とする、ポルシェ911専門のレストモッドメーカーだ。特に、最後の空冷モデルである「993型」をベースに、カーボンファイバーを多用した超軽量・高剛性ボディと、高性能な空冷エンジンを組み合わせることで、世界的に高い評価を得ている。シンガー社と並ぶ、空冷911レストモッド界のトップブランドである。

なぜなら、そのアグレッシブで、軽くイカれた外見の下には、非常に邪悪な心臓が横たわっているのだから。GW(ガンサーワークス)は、993型の911――最後の空冷911だ!――の骨格を取り上げ、935にインスパイアされたスーツから、実質的に破裂しそうなほどの馬力で、それを満たしたのだ。993型911とは、1994年から1998年まで生産された、ポルシェ911の4代目モデル。伝統的な空冷エンジンを搭載した最後の911として、今なお絶大な人気を誇る。

そこには、ロススポーツ レーシングと共同開発された、4.0リッターV6ツインターボがある。「レース由来の」フラットファン(水平ファン)によって冷却され――どうやら、通常の垂直ファンより2倍の空気を供給できるらしい――涼しい顔で1,000馬力を発生させることができる。

そして、1,017Nmのトルクもだ。それらの馬とトルクは、6速マニュアルギアボックスとリミテッドスリップデフによって、勇敢にも制御され、後輪のみに駆動を送る。0-100km/hのタイムはないが、君はしがみつくのに忙しくて、そんなこと気にもしないだろう。

特に、F-26のシャシーには、ベースの993に対して200%の剛性向上を可能にするほどの、十分な足場が組まれているのだから。わずかにストレッチもされている。油圧式のステアリングセットアップ、カスタムサスペンションアーム、アダプティブJRZダンパー、モータースポーツ仕様のABS、そして先進的なトラクションコントロール(非常に賢明だ)が備わる。

その他、四輪すべてに巨大なカーボンセラミックブレーキ(フロント6ポッド、リア4ポッド)、18インチのマグネシウムホイール、そしてビスポークの「935スタイル」エキゾーストが見られる。

935といえば、GWはカーボンファイバー製のボディパネルとドア、そして、あの有名なスラントノーズを思い起こさせるヘッドライトを持つ、ビスポークのCF製フロントエンドを装着した。1970年代後半に活躍した、ポルシェの伝説的なレーシングカー「ポルシェ935」。その最も特徴的な、空気抵抗を減らすためにヘッドライトをバンパーに埋め込んだ、平らなフロントマスクは「スラントノーズ(傾斜した鼻)」と呼ばれ、後に市販の911にもオプション設定された。ただ、これらはポップアップ式ではなく、固定式だ。それでも、ハイダウンフォースのCF製リアウイングもあり、すべて合わせて、GWはわずか1,225kgの重量を見込んでいる。

室内も、かなり特別に見える。たくさんのレザーとアルカンターラ、むき出しのカーボンファイバー、「戦闘機の翼の角度プロファイルからインスピレーションを得た」というステアリングホイール、そして、クラシックなレーシングポルシェに、その小さな木製の帽子を脱いで敬意を表する、木製のギアノブ。

「これは、現代のドライバーのために、ノスタルジアと次世代のパフォーマンスを橋渡しする、我々なりの方法です」と、ガンサーワークスの創設者、ピーター ナムは語った。選ばれた少数の、現代のドライバーのために、だ。この手のアンオブタニウムの常として、GWはこの狂った、ヤバいプロジェクトF-26を、わずか26台しか製造しない。そして、その価格は、それぞれ157万ドル(2.3億円)からだ。

アルファ ロメオ 33 ストラダーレ/ランド ノリス✕R32 東京ナイトドライブ/R35日本取材:トップギア・ジャパン 068
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