新型ケーニグセグに注目! 7.6億円、1,603馬力の「サデイルズ スピア」は記録を塗り替えるために生まれた

過激な名前、過激な性能。ジェスコ アタックをさらにサーキット志向にした一台だ。だって、あのクルマに本当に必要だったのは、それだったのだから…。

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1,578馬力の巨大なウイングを持つジェスコ アタックが、公道走行可能なケーニグセグの限界だと思っていたかな? クリスチャン フォン ケーニグセグは、そうは思わない。なぜなら、ここに新型「サデイルズ スピア(Sadair’s Spear)」が登場したからだ。ケーニグセグのハイパーカーを、より軽量に、よりパワフルに、より多くのダウンフォースで、そしてそれ故に、よりサーキットに特化させた一台。あなたの「速さ」の概念を破壊し、内臓の位置を並べ替えるために設計されたマシンである。

まず、その名前だ。ジェスコがクリスチャンの父親の名であり、会社設立初期の援助への感謝を込めて80歳の誕生日に名付けられたことは、ご記憶の通り。靴下一足のプレゼントとは、わけが違うんだけど。だが、そのジェスコが熱心な騎手であったこと、そして1976年の最後のレースで彼が騎乗した馬の名までは、おそらくご存じないだろう。そう、それが「サデイルズ スピア」なのだ。

エンジンはジェスコでお馴染みの5.0リッターV8ツインターボ。フライホイールを持たないため、8,500rpmのレッドラインまで、まるでスーパーバイクのようにわずか0.2秒で吹け上がる、ケーニグセグ製9速ライトスピードトランスミッションと組み合わされる。今回は、エンジンのキャリブレーション見直し、エアインテークの再設計、そして冷却性能の向上により、E85燃料使用時の最高出力は25馬力アップの1,603馬力に達する(通常の無鉛ガソリンでは1,282馬力)。

加速や最高速の数値はまだ明かされていないが(ジェスコの理論上の最高速は480km/hを超える)、シェイクダウンの段階で、ゴットランドリンクのラップレコードを1.1秒も更新したということだけは確かだ。ここで、これまでの記録保持者は? そう、ジェスコ アタックである。

このタイム更新には、エアロダイナミクスの向上が大きく貢献している。アクティブ式のトップマウント「ダブルブレード」リアウイングは、延長されたリアエンドのデザインと相まって、より大きなダウンフォースと安定性を生み出す。フロントでは、より大型のカナード、ルーバー、ボンネットのエアベントがそのバランスを取る。新たな7本スポークのタービンブレード型「エアコア」カーボンファイバーホイールはサデイルズ スピア専用で、さらにワイドなサーキット志向のタイヤが組み合わされる。

カーボンセラミックブレーキはパッド素材がアップグレードされ、セルフレベリングサスペンションにはより軽量なスプリングが採用された。これらは、遮音材を2.6kg削減し、独自のカーボンファイバーシートやその他の軽量インテリア部品を含む、合計35kgの軽量化パッケージの一部だ。

出かける前にゴチャゴチャと準備するのが好きなら、通常のシートベルトの代わりに6点式ハーネスをオプションで選ぶこともできる。しかし、これは完全に内装を剥ぎ取ったレースカーではない。ステアリングホイールにマウントされたデジタルメータークラスター、ステレオ、そして携帯電話用のワイヤレス充電はちゃんと残されている。

「サデイルズ スピアは、ケーニグセグにとって自然な進化の形です。生々しいパワー、洗練されたエアロダイナミクス、そして並外れた路上での存在感が見事にバランスしています」とクリスチャン フォン ケーニグセグは語る。「このクルマは、記録を打ち立てる運命にあります。完全に公道走行可能な車両で、このようなサーキットでの圧倒的な支配力を達成することは、驚くべきこと以外の何物でもありません」

サデイルズ スピアはわずか30台の限定生産で、価格はそれぞれ380万ポンド(7.6億円)…。ケーニグセグが最も忠実な顧客に内覧会を行った際、そのすべてが即座に完売した。

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=海外の反応=
「年を取ったせいかもしれないけど…最近出てくるハイパーカーって、あまり特別なものに感じないんだよな。もっとパワーを、もっとパワーを…って、どこまでやればやりすぎなんだ? 無意味だよ」
「特別感がないな。たった25馬力(1.5%)のパワーアップなんて、無いに等しい。ラップタイムが1.1秒速くなったって…劇的に速くなったわけでもない。ケーニグセグは好きだけど、これはちょっと無意味に思える」
「ジェスコ アタックから細かい変更点がかなりあるね。特にリアはアブソリュート寄りに変更されてる。キーの置き場所が、昔のギアレバーがあった場所みたいだ!? きっとすぐに出るであろうTGのビデオで、全部解説してくれるといいな。追伸:この名前は好きじゃない」
「さあ、ウマ娘バージョンを想像してみようぜ」
↑「何のことだかさっぱり。英語で頼む」
(※編集部注:日本の競走馬を擬人化した人気ゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」にかけたジョーク。このクルマが競走馬に由来する名前であることから)

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