テスラのミッドサイズSUV、新型テスラ モデルYがお披露目された。Cybertruck(サイバートラック)や、ロボタクシー Cybercab(サイバーキャブ)から得た⼤胆なデザインテイストをとり⼊れている。
テスラのミッドサイズSUV、新型テスラ モデルYがお披露目された。Cybertruck(サイバートラック)や、ロボタクシー Cybercab(サイバーキャブ)から得た⼤胆なデザインテイストをとり⼊れ、リアデザインにはボディパネルテールライトとして初の拡散反射技術を採⽤するなど、先進的な変更も含めたエクステリアに仕上がっている。サスペンションの改良や、シートベンチレーション、後部座席⽤8インチタッチスクリーンなどにより、快適性も高めている。
初回限定版 “Launch Series”は、Model Y RWD(後輪駆動)が5,950,000 円、Model Y ロングレンジ (デュアルモーターAWD)が6,839,000円(消費税込)。2024年9月にカントリーマネージャー(社長)に就任した橋本理智氏がプレゼンテーションを行った。「テスラのミッションは、持続可能なエネルギーへの移行を加速することであります。テスラは電気自動車や蓄電システムの生産から販売までを手掛け、ロボタクシーなどの事業にも展開していく方針です。モデルYは2019年に発表され、発売から46ヶ月間で2023年に年間120万台以上を売り上げ、世界で最も売れた車となりました。2024年の統計データはまだ公表されていませんが、記録更新の可能性が高いと見ています。テスラは、その時点での最適な製品を生産しているため、通常は改良を行いません。今回のモデルYは5年ぶりに大きく生まれ変わり、サイバーデザイン、快適性、効率性に焦点を当てています。この新型モデルをきっかけに、より多くの顧客にテスラを体験してもらいたいです」
モデルYは、新しい技術や発想を自動車に取り入れた初のクルマだという。暖房効率の向上、シートポンプ、アルミダイカスト、ボディ一体整形など、テスラの技術力をアピールしている。テスラモデルはアクティブセーフティ、アスブセーフティともに最高レベルの評価を得ている。新型モデルYのコンセプトは「サイバーデザイン」、「快適性」、「効率」の3点。「サイバーデザイン」では、サイバーキャブ(ロボタクシー)やサイバートラックのデザインを取り入れ、クローン系のヘッドライトやリアのデザインが特徴だ。特にリアのテールライトには、自動車としては初の拡散反射技術が採用されている。「快適性」では、モデル3で採用されたインテリアデザインを踏襲し、アンビエントライト、フロントのベンチレーションシート、後部座席の改良(座面延長、ヘッドレスト拡大、パワーリクライニング)、フロントトランクの改良(排水口追加)などが挙げられる。「効率」の面では、空気抵抗係数(Cd値)が0.22に向上し、リアのダウンフォースも27%最適化され、安定性と静粛性が向上している。
初回限定版「Launch Series」は、コンセプトデザイン、ウルトラレッドバッジ、ドアシルトリム、充電コンソールの装飾、ブラックフロント、プロジェクターライトなどが特徴。ロングレンジグレードには、加速ブースト機能が追加され、加速性能はSクラスのスポーツカーを凌駕している。会場には、従来モデルも置かれ、比較することもできた。デザイン的には、とても進化を遂げていると言って良いだろう。キャンペーンとして、モデルYとモデル3の在庫車、カスタムオーダーがスーパーチャージャー5年間無料キャンペーンの対象となった。
なお、2024年5月20日付でテスラの日本法人は社名をTesla Motors Japan合同会社からTesla Japan合同会社に変更している。この社名変更は、テスラが自動車事業以外にも事業を拡大していることを反映したもので、今後のクルマ以外の展開も面白くなりそうだ。
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