2台合計で6.6億円!シンガーによって再構築されたポルシェ 911、日本に本格進出

2台合計で6.6億円のシンガーによって再構築されたポルシェ 911。日本でも本格的に進出が始まった。


カリフォルニアを拠点とする、空冷ポルシェ 911のレストアを行うシンガー・ヴィークル・デザインがコーンズ・グループと日本市場における代理店契約を締結し、発表会が行われた。創業者兼会長であるロブ・ディキンソン氏、CEO のマゼン ファワズ氏、コーンズ・モータースの代表取締役社長兼 CEO の林誠吾氏によるプレゼンテーションが行われた。

会場に置かれていたのは、2018年からサービスが始まったTurbo Study と2023年からのDLS Turbo。気になる価格だが、Turbo Studyはベースのレストア費用は83万5千ドル(1.3億円)、会場に展示していた車両のレストア費用が110万ドル(1.7億円)、DLS Turboは、ベースのレストア費用は270万ドル(4.2億円)、会場に展示していた車両のレストア費用が310万ドル(4.9億円)となる。
  
2009 年にカリフォルニアで設立されたシンガーは、、空冷ポルシェ 911のオーナーとのコラボレーションによるオーダーメイドのレストアで高い評価を得ている。シンガーのフィロソフィーは以下の通りだ。高度にパーソナライズされたアプローチと精巧な仕上げ 、アイコニックなデザインへの情熱と、世界で最もアイコニックなスポーツカーへのオマージュ 、宝石のようなディテールと組み合わされた最新のエンジニアリングとマテリアルサイエンス 、カリフォルニアとその自動車文化の精神との深い繋がり、シンガーのサービスにより、オーナーは自然吸気およびターボチャージャー搭載の両方のスポーツカーをレストアし、公道やサーキットで走らせることができる、といったもの。

シンガーは現在、北米、欧州、オーストラリア、アジアの各地域で事業を展開しており、日本進出はラグジュアリーマーケットでの豊富な経験を持つパートナーとの連携を強化するための戦略的な一環となっている。今回の提携により、日本の顧客はコーンズ・グループのサポートを受けながら、シンガーのレストアサービスを利用することが可能になる。

シンガーの創業者兼会長であるロブ ディキンソン氏は、「2009年の設立以来、ポルシェ911の素晴らしさを称えることを使命としてきました。日本市場での活動は大きな一歩であり、コーンズ・グループとのパートナーシップは非常に心強いです」と述べています。

また、シンガーのCEOであるマゼン ファワズ氏は、「私たちの仕事は美しさ、クラフツマンシップ、革新性にフォーカスしています。コーンズ・グループと日本でパートナーシップを組めることを非常に喜んでいます」とコメントしている。

コーンズ・モータースの代表取締役社長兼CEOである林誠吾氏は、「コーンズは、1964年からラグジュアリーブランド車の輸入を開始し、最高の製品とサービスを提供してきました。シンガーが911を現代に蘇らせた哲学に共感しました。 1台ずつ徹底的にカスタマイズする過程が、お客様と作り手の両者に喜びをもたらし、新しい価値を提供できると確信しています。今回、シンガーとパートナーシップを結ぶことができ、日本にシンガーで再構築された多くのポルシェ911を届けることを楽しみにしています」と述べた。

ロブは音楽と車への強い情熱からキャリアを築いた。彼の取り組みは、古いものを新しい観客に向けて再構築するというアイデアに基づいている。シンガーは、クラシックなポルシェ911を再構築し、新しい観客に提供することで成長した。彼らのプロジェクトは非常に手間がかかるが、顧客との共有体験を重視している。

ロブとマズは二度目の訪問で、日本の人々と車文化を楽しんでいると述べた。日本の文化や職人技がシンガーの製品作りに影響を与えていることを認め、特に日本の美意識や効率性に共感していると述べた。日本のポルシェファンを喜ばせるようなクルマづくりに期待したい。

この発表会の前に、ロブさんたちは、ポルシェの専門店、プロモデットを訪問していた。その様子は下記にてどうぞ。

【日本特集】次期GT-R RX-7 LFA MR2/ケータハム プロジェクトV/日本のボルボオーナー:トップギア・ジャパン 060





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