昨年、リアウイングがないことで話題となった新型プジョー 9✕8 ル・マンハイパーカーが、今週末のモンツァ6時間レースでデビューを飾る。
思い起こせば、先月のル・マン24時間レースに間に合わせることが期待されいた。しかし、プジョーは世界耐久選手権の最初の3レースをスキップし、ホモロゲーションによって弱点が明確になる前に弱点を克服することにしたのだ。
その結果、9✕8はスペインのモーターランド・アラゴン・サーキットでの36時間耐久セッションを含む15,000km以上の物理的な走行テストを行ったとプジョーは語っている。考えただけで疲れちゃうね。
ステランティス モータースポーツの責任者であるジャン マルク フィノは、「多くの技術的な問題が見つかりましたが、それらは解決されました」と説明する。「でも、このプログラムを始めることにとても興奮しているんです」
トヨタがル・マン24時間レースで5年連続の優勝を達成:ブレンダン ハートレー、セバスチャン ブエミ、平川亮がトヨタ勢を1-2フィニッシュへ導いた
さて、ここで誰もが気になるのは、プジョーはすぐにでもル・マン5連覇中のトップランナーであるトヨタに挑戦できるのか、ということだろう。
「もちろん、ベストを尽くしますよ」とフィノは言う。「でも、今年の最初のレースは経験を積むためのもので、新しいチームですし、偉大なライバルたちと戦うことになります。私たちの最初の興味は、(ライバルと比較して)マシンがどの程度なのかを確認することです。あなた方と同じように、私たちも発見していくんですよ!」
モンツァはもちろん高速サーキットで、ラップタイムの大半を全開にしなければならないが、真の高速コーナーは1つしかない。リアウイングのないクルマに、このコースは合ってるのかな?
「リアウイングがないからといって、機能的には何の影響もありません」とフィノは言う。「レギュレーションは、抗力とダウンフォースの枠を決めなければならないし、その枠の中であれば、好きなデザインを作ることができる。
「リアウイングがなくてもダウンフォースは得られるということを、CFD(Computational Fluid Dynamics)でも確認しました。風洞で確認したところ、やはり大丈夫でした。コース上でもチェックしたが、常にOK。だからそのままにしたんです」
そのことに異論はないだろう。プジョーは、1990年代初頭にV10エンジン搭載の905で2度、2009年にV12ディーゼルエンジンの908で2度、ル・マンを制覇しているブランドである。
9✕8は、2.6リッターV6ツインターボ・ガソリン(最高出力671bhp)に2つの電気モーター(最高出力268bhp)と900Vバッテリーを組み合わせ、別の方式を採用している。時代は変わったんだなあ。
93号車はミケル イェンセン、ポール ディ レスタ、ジャン-エリック ベルヌが、94号車はジェームス ロシター、グスタボ メネゼス、ロイック デュバルがドライブする予定だ。
9✕8はモンツァでどのような結果を残すのでしょうか?
=海外の反応=
「これは過激に見える…」
「ミケル イェンセンのようなドライバーがチームにいるのだから、この最初のレースは本当に熱いものになるだろうね」