ランボルギーニが初のバーチャルレーシングチームを結成、将来の車両開発にも重要な役割

ランボルギーニはファクトリーチームとともにeスポーツ本格参戦の姿勢を強く示し、シムレース国際大会の2022年シーズンで同ブランドを代表する3名のシムレーサーを発表した。

ランボルギーニは、2020年から開催しているバーチャルワンメイク選手権、The Real Raceで得た貴重な経験を基に、公式チームの立ち上げを決定した。eスポーツチームは、絶え間ない進化と激しい競争、本物のレースに匹敵する感動のバーチャルレーシングにおけるランボルギーニの存在感を、さらに拡大する機会となる。

スポーツの主要国際大会でランボルギーニを代表するシムレーサーとして選ばれたのは、ジョーダン シェラット 、 ジャンフランコ ジリョーリ 、ジョルジオ シモニーニの3名である。

1999年に南アフリカで生まれたシェラットは、The Real Raceの前回大会で17レース中15レースの優勝、10回中9回のポールポジションという好成績によってランボルギーニ スポーツチームの座を獲得した。2020年に同選手権で3位フィニッシュを決めて注目を集め、2021年の第2回大会では欧州・中東・アフリカ地域の圧倒的な勝者となったシェラットは、過去2シーズンで見せつけたスキルでも、ランボルギーニ・ブランドの大ファンという点でも、チームを率いるメンバーとしてまさに最適である。

シェラットは次のようにコメントしている。「ランボルギーニに公式シムレーサーとして選んでもらえたなんて、まだ夢のようです。ずっとがんばってきた地道な努力や犠牲が報われ、ついに自分の夢を実現できます。私を信頼して名門ブランドの代表を託してくれたランボルギーニに感謝します」

チームの2人目は、シムレーシングの世界で既に名を馳せている24歳のイタリア系ベネズエラ人、ジャンフランコ ジリョーリだ。F1eスポーツ・シリーズに当初から参戦しているバーチャルドライバーの一人で、初開催シーズンには8位に入った。2020年、ジリョーリはThe Real Race第1回大会で5位になったほか、同年のポルシェ スポーツ・カレラ・カップ・イタリアでは優勝を果たしている。

ラインアップを締めくくるのは22歳のイタリア人シムレーサー、ジョルジオ シモニーニ。シム・グリッド・ワールド・カップ2020優勝、2020年のSRO Eスポーツ・チャンピオンシップ4位をはじめとする実績を誇り、バーチャルレーシング界で最も有望な一人である。

シェラットとジリョーリは、 GT ワールド・チャレンジ Eスポーツ・スプリント・シリーズ・ヨーロッパに出場する。その後シモニーニも合流したチームで、2022 インターコンチネンタル チャレンジ スポーツ耐久チャンピオンシップに臨む。

スプリント・シリーズは5つのレースから構成され、4月6日のイタリア ミサノで幕を開ける。最後のレースは8月3日、バーチャル版のモンツァ・サーキットでグランドフィナーレが予定されている。

インターコンチネンタル GT チャレンジ eスポーツ・シリーズは4月16日に開催されるオーストラリアの有名な耐久レース、バサースト24時間から始まる。このシリーズでも5ラウンドが予定されている。最終戦は8月9日のキャラミ9時間だ。

シェラット、ジリョーリ、シモニーニは、運転とセットアップに関する重要情報を共有しながら、チームとして最初
のイベントに向けて既にトレーニングを開始している。シーズン中、ランボルギーニのモータースポーツに特化した部門である、スクアドラ・コルセのスタッフが3人をサポートし、プロジェクト専属として任命されたチームプリンシパル、ドライバーコーチ、エンジニアが、テレメトリーデータの開発と分析に関するトラックでの専門知識をバーチャルシミュレーションに活用している。

アウトモビリ・ランボルギーニのHead of Motorsportのジョルジオ サンナは、この刺激的な新プロジェクト始動について次のようにコメントした。「シムレーシングは今日のモータースポーツシーンにおいて重要なプラットフォームとなっています。ビデオゲームは、実際にレースする機会のない人でもプロドライバーの気分を味わえるように生まれました。数十年の開発を経て、今やシムレーシングは本物にどんどん近づき、プロのモータースポーツに引けを取りません。さらに、シムレーシングは私たちにとって、ランボルギーニ・ブランドの将来に重要な役割を果たす車両セットアップやソフトウェアの使用など、本物のレースの基本的な要素を開発するためのツールともなっています」

ランボルギーニは、2022年もThe Real Raceを開催する。ランボルギーニのこのワンメイク eスポーツ・シリーズの第3回大会の日程は、今後発表予定だ。

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