トヨタは来月、最新の水素エンジン搭載車をスーパー耐久シリーズに参戦させる。次世代のクリーンなエンジンを開発するために、カローラのハッチバック、カローラ スポーツに搭載されるのだ。
理由はもちろん、競争の激しい自動車レースのプレッシャーは、創造性を発揮するのに適しているからだ。トヨタは、「カーボンニュートラルなモビリティ社会の実現に向けて」、この新しい水素エンジンを開発しているという。
レース用のエンジンは、1.6リッター3気筒で、福島県の水素エネルギー実証試験場で製造された圧縮水素を使用している。トヨタは、水素インフラの拡大に貢献するだけでなく、東北地方の経済活性化をも目指している。
トヨタはすでにミライを製造しており、素晴らしいクルマであることがわかっているが、水素の普及には、少なくとも英国では、充電ステーションが比較的少ないという問題がある。しかし、世界の大手自動車メーカーがこの技術にこれほど熱心に取り組んでいるのなら(現代自動車や起亜自動車も大きな一歩を踏み出しているし)、もっと多くの水素自動車を目にすることができるかもしれない。
ということで、まず最初に、レースだ。「モータースポーツという過酷な環境の中で水素エンジンのプロトタイプを磨くことで、トヨタは持続可能で豊かなモビリティ社会の実現に貢献することを目指しています」とのこと。あなたはトヨタを応援する気持ちになる?
=海外の反応=
「ここで言う水素とは、環境に優しい水素のことだろうか、それとも化石由来の水素のことだろうか?」
「内燃機関を守れーーー」
↑「ちょっと落ち着こうや。燃費と出力の数字が出るのを待とう。おそらくひどい数字になるだろう」
「量産エンジンの出力がGR ヤリスのようなものであれば、ぜひお願いしたい。イギリスの水素販売店かあ…ふーむ、しかし、少なくともLPG販売店の数に匹敵しない理由はないだろう。もし、十分な数のメーカーや輸入業者が、電化製品への絶え間ない移行をしている中、かなりの数の「ガソリンマニア」が水素を購入する用意があると判断すれば、それは素晴らしいことだけれども」
「水素の燃焼には、やはりヴァンケル ロータリーエンジンの方が適していると思う。オットーサイクルは1つのチャンバーに入っているが、これが熱を持ち、吸気バルブが開く前に不安定な水素が爆発してしまう可能性がある。ローターは、燃焼室よりもはるかに温度の低い別の吸気室があるので、ローター自体はわずかにクールダウンするのだが、残りの室は冷え切っている。00年代後半、マツダは日本限定の水素ロータリーのRX-8で、実際にこの試作品を作った。水素ロータリーRX-8は、ガソリン車に匹敵する出力とトルクを発揮したんだよ。そう、このクルマはガソリンと水素を自由に切り替えることができたのだ。ねえ、マツダよ、世界初の試みをしてみない?」
↑「誤解されているようだが、水素ロータリーエンジンの出力は、ガソリンモードではほとんどなく、出力は半分、トルクは60%程度でした。
今調べてみたら、出力は107馬力、トルクは140Nmだった。フードブレンダーを動かすのにも苦労しそうだ。水素を燃やすなんて、とんでもない話」
↑「通常のピストンエンジンは十分に冷却されるが、ローターはサイクルの中に「冷たい」期間がないため、全体的に高温になる。常に排気、吸入、燃焼している部分がある」
「水素燃料電池車は、複雑すぎて非効率的で高価だ。しかし、この技術を他の用途に応用することには価値があると思うし、完全に行き詰っているわけではないと感じている。
しかし、水素を燃焼させるのはただの馬鹿げたこと。効率は悪いし、水素のエネルギー密度は最悪だから、パワーを得るためには大きなエンジンが必要だし、距離を移動するためには巨大な燃料タンクが必要になる。それだけでなく、水素は高温で燃焼するため、NOxの排出にも大きな問題がある。
トヨタが何をしようとしているのか、私にはよくわからない。彼らは明らかに間違った馬に賭けたが、その馬が3本足しかないことを示す証拠があるにもかかわらず、倍賭けをし続けているようだ」