トヨタ GR ヤリス長期レポート2:カタログ値より速かった

スペシフィケーション:

トヨタ GR ヤリス

エンジン:
1618cc 3気筒 ターボ

燃費:
12.1km/L,186g/km CO2

パフォーマンス:
0-100km/h 5.5秒 , 230km/h

重量:
1280kg

価格:
29,995ポンド (430万円)/34,375ポンド(495万円) テスト車両/月額5.7万円

最近の257hpのクルマって聞くと、どれくらいの速さだと思う?どこを見ればいいかは、もうお分かりだよね?スペックをざっと見ただけで、この答えがわかるのだ - GRヤリスは0-100km/hを5.5秒で走る、ってところ。ただし現実は、そんなもんじゃなかったんだ。

トップギアのテストトラックであるダンスフォールドでテスト用のギアを装着したときの話だ。そこで出た実際の数字は2方向の往復で、平均4.64秒で時速97km/hまで加速したのである。これは実際に何度か足と手を使ってギアチェンジをしたことは、忘れないでほしいけど。ただ正しい数値なのかどうかは、疑わしい部分もあったので、それを何度も確認した。この長期レポート用のGR ヤリスをダイナモメーターを使って立ち上げたわけではないが、実際にはその加速時間は、201hp/トンの車両なら、自分にはほぼ正しいように見える。ローンチコントロールはなく、シンプルな4WDと割れんばかりのトルク伝達。48km/h(1.46秒)までは、最新のポルシェ911 GT3 RSやメルクE63Sと同じくらいの速さだが、97km/hまではMkVII VWゴルフRやメルセデスAMG A35と同じくらいの速さだ。160km/h(11.62秒)までは、最速のメガーヌやシビック、ポルシェのケイマン Tと並ぶほど。もっと上級者向けのモデルに比べると若干数値は悪いのかもしれないけど、トヨタの若きホープとしての性能としては、申し分ないよね。

その上、シャシーに見合ったパワーを感じることができる。ああ、もちろん、チューナー業界における新たな寵児であるこのクルマから、さらなるパワーを引き出そうとしている人々を止めているわけではないよ。イギリスのリッチフィールド社は、ECUの調整で272psから300hpが簡単にゲットできることをすでに明らかにしており、より多くのパワーを解放するだけでなく、サスペンションのアップグレードにも対応できるような、完成度の高いパッケージに取り組んでいる。

そして、日本だ。向こうでは、アフターマーケット業界が大きなビジネスになっていて、トヨタは発売前にチューナーにGR ヤリスへのアクセスを提供し、彼らがそれで何ができるかをより深く理解できるようにしている。さて、これは小さな1.6リッター3気筒エンジンを積んでいる。HKSはそれから475hpへと、解放した。倍には遠く及ばないけれど、1.4気圧から2.7気圧にパワーアップした新しいターボに加え、フィルター、インタークーラー、パイプワークを変更した。これにより375hpが得られ、残りの100hpは古い笑気ガスを吹き込むことで得られた。

しかし興味深いのは、内燃エンジンの改造が行われていないこと。トランスミッションもアップグレードされていない。どうやらうまく対処しているようだ。うーん。額面通りに受け止めてみよう。もし本当なら、トヨタは最初からこのような動きが生じるのを意図していて、それに応じて車をオーバーエンジニアリングしたということになるからだ。保証の面では朗報だよね。

しかし、HKSはシャシーに対応するために、 シャシーを叩きつけ、サーキットに特化した部品を装着した。私はそんなことには興味がないけど。だってGR ヤリスは、ラリーのためにあるんだから。チューナーの皆さん、どうかGRヤリスを、夢のWRCカーに変えてほしい。

トラックバックURL: https://topgear.tokyo/2021/03/29787/trackback

コメントを残す

名前およびメールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ピックアップ

トップギア・ジャパン 063

アーカイブ