アストンマーティンが六本木ヒルズでオールラインナップ展示「Aston Martin-Deserves t be driven」を開催し、メディア向けにプレゼンテーションを行った。
マネージングダイレクターの寺嶋正一氏による説明と、チームクリエイティブオフィサーのマレック ライヒマン氏からのビデオレターが届き、最後にリンクが貼ってある動画が紹介されたが、これまでのアストンマーティンから、挑発的なエッセンスを加味したイメージに変貌を遂げていくように感じられた。
アストンマーティンは創業以来107年の歴史があるが、常にレースと関わり、レースで培ったテクノロジーを市販車にフィードバックするというやり方で伝説的なモデルを生み出してきた。中でも今年の9月に開催されたル・マン24時間耐久レース手のダブル優勝、さらには2019年-2020年シーズンの世界耐久選手権においては、マニュファクチャラーズチャンピオンとドライバーズチャンピオンに輝いた。そうしたレースにおける戦闘能力と耐久性が、市販車にもフィードバックされている。
マレック ライヒマン率いるデザインチームによる芸術的な美しいデザインとマット ベッカー率いるエンジニアリングチームによる運転する楽しさを追求したテクノロジーの融合によって生み出されクラフトマンシップによって、最高品質で仕上げられている。
アストンマーティンは、単にパワースペックを追求したクルマと言うだけではない。絶妙なバランスセッティングで運転する楽しさを追及している。スポーツモデルではパワートレインサスペンションにそれぞれ3段階のドライビングモードが設定されており、任意の組み合わせによって9通りの乗り味を堪能できるのだ。一番ソフトな組み合わせでは優雅なロングツーリング本来の GT の乗り味が、一番ハードな組み合わせをすればレースカーさながらの走り屋エキゾーストノートを体験できる。特に、アストンマーティン初の SUV であるDBXでは、ペットパックやスノーパックなど様々なアクセサリーパッケージを用意しているので、より幅広いユーザー層に焦点を当てている。
だが、マレック ライヒマンがビデオメッセージで振り返った通り、2020年はアストンマーティンにとって変革の年であった。新しい経営陣が加わり、事業計画が更新され、長期的なパートナーサプライヤー株主であるメルセデス・ベンツ AGと共に戦略的協力関係を拡大および強化することを発表した。
そしてブランドの遺産を次の世代へと進化させるため、アストンマーティンならではの美しさに挑発的な要素を少し付け加えた新しいビジョンを策定した。
美しさ-情熱-魂-パワー-ラグジュアリー
それが、下の動画だが、タイトルは "Purveyors of Power | This is Aston Martin" とつけられている。Purveyors とは、「調達者」を意味し、本来は食料品などの仕出し屋といった感じだが、こと英国では、Purveyor to the Royal Householdで「王室御用達」といったように使われる。パンキッシュな映像と、ロイヤルブランドとしてのアストンマーティンのイメージが、とてもクールであり、2021年からのアストンマーティンの意気込みが感じられるものだ。六本木ヒルズの会場では、早速、アストンマーティンの試乗を予約した人が訪れていて、人気ぶりが伺えたのである。007映画の公開にも合わせて、飛躍が期待されるアストンマーティンだ。
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