アストンマーティンがミッドエンジンカテゴリーで伊の牙城を崩す!?ヴァンキッシュ ビジョン コンセプト


新開発のV6 ターボチャージャー・エンジンと接着アルミニウム構造によるシャシー

アストンマーティンは、第 89 回ジュネーブモーターショーで、3 つのモデルを世界初公開する。そのうちの一台が、ヴァンキッシュ ビジョン コンセプトだ。これは、アストンマーティン初の量産ミッドエンジン・スーパーカーのプレビューモデルとなり、2022 年の生産開始を目指しているコンセプトカーだ。見どころは、アストンマーティンによる最も意欲的なデザイン言語を身に纏っていること。

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ヴァンキッシュ という名称は、伝統的にアストンマーティンの量産フラッグシップ・モデルに使われてきたものだ。今回、このアイコン・モデルの名称が復活を遂げることになる。アストンマーティンは、この先進的なデザインスタディ・モデルによって、自動車業界で最も激しい競争が繰り広げられているミッドエンジン・カテゴリーに参入することを目指している。このカテゴリーはこれまで、イタリアのスーパーカー・メーカーが大きなシェアを獲得しており、崩し難い牙城となっていたが、勇敢にも、ここに切り込んでいくというわけだ。
アストンマーティン・ラゴンダ社長兼グループ最高経営責任者(CEO)のアンディ・パーマーは、次のように述べている。「最初に、ヴァンキッシュ の名称を復活させることができて嬉しく思っています。ヴァンキッシュ は、弊社の量産フラッグシップカーに使われてきた名称であり、今回発表する重要なコンセプトカーにふさわしい名前です。ヴァンキッシュ ビジョン コンセプト の発表は、アストンマーティンの歴史における記念すべき瞬間であり、弊社のセカンドセンチュリープランを実現するために欠かすことのできないステップでもあります。アストンマーティン初の量産ミッドエンジン・スーパーカーは、私たちのブランドに変革をもたらすことになるでしょう。アストンマーティンは、このモデルとともに、伝統的にラグジュアリー・スポーツカーの主要な市場となってきた新しいカテゴリーに参入します」

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プロジェクト 003 と同様に、ヴァンキッシュ ビジョン コンセプト は、アストンマーティン ヴァルキリーから始まり、プロジェクト 003 に受け継がれた先駆的なコンセプトをさらに前進させ、軽量化、パッケージング、エアロダイナミクスをはじめとするあらゆるノウハウを、デザインおよびエンジニアリングの領域に適用している。

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アストンマーティン・デザイン・ディレクターのマイルス・ナーンバーガーは、次のように述べている。「ヴァンキッシュ ビジョン コンセプト は、テクニカルな外観という面ではヴァルキリーやプロジェクト 003 よりも控えめですが、それでも極めて魅力的で印象的なエクステリアを特徴としています。たとえば、タイヤを透かして見ることができる開口部を備えた、独特のクラムシェル・フロントフェンダーがその一例です。アストンマーティン ヴァルキリー やプロジェクト 003 のデザイン上の特徴となっているネガティブ・スペースはほとんどありません。このクルマは、過激なパフォーマンスを抑えて設計され、意図的に美しさを追求しています。自宅や公道では非常に良きパートナーとなりますが、一旦サーキットに出れば素晴らしいパフォーマンスを発揮します。そのため、そのスタイルは、それほど挑発的ではなく、ミッドエンジン・スーパーカーの流儀に従っています。その美しさは、アストンマーティン ヴァルキリー やプロジェクト 003 に見られるアグレッシブで機能を優先したスタイルを、より流麗で官能的な形態へシフトすることによって実現しています。その一方で、アスリートを連想させるボディラインや現代的なデザインは受け継いでいます。これらは、アストンマーティン初の量産ミッドエンジン・スーパーカーの特徴や機能を表現する上で重要な要素となっています」
Aston Martin Mid-Engine Group Shot_01_tn開発プログラムの進行とともに詳細な技術情報が明らかにされル予定だが、2 つの情報は既に確定している。まず、ヴァンキッシュ ビジョン コンセプト の量産バージョンには、アストンマーティンが新開発した V6 ターボチャージャー・エンジンが搭載される。このユニットは、プロジェクト 003 において、ハイブリッド・ターボ・エンジンとしてデビューする。
もう一つは、アストンマーティン ヴァルキリー およびプロジェクト 003 のフル・カーボンファイバー構造を出発点として、ヴァンキッシュ ビジョン コンセプト には、テーラーメイドされた接着アルミニウム構造によるシャシーが採用されることだ。このシャシーは、ミッドエンジンのスペシャリストであり、アストンマーティン・チーフ・テクニカルオフィサーのマックス・スウェイの主導によって開発されたものである。接着アルミニウム構造で世界の自動車業界をリードしているアストンマーティンは、コスト、生産速度、この技術の利点である重量に対する強度を完璧に把握することが可能だ。
他のすべてのアストンマーティン製品と同様に、ヴァンキッシュ ビジョン コンセプト は、経験豊かなマット・ベッカーとクリス・グッドウィンによってハンドリングが練り上げられ、生産に移行するあらゆる段階で、厳格な開発プロセスが適用されていく。
最高技術責任者(CTO)のマックス・スウェイ、は次のように述べている。
「ヴァンキッシュ ビジョン コンセプト は、アストンマーティン Valkyrie とプロジェクト 003 のプログラムで学んだことを、量産モデルに適用したモデルです。このようなクルマを製作することは、2017 年にアストンマーティンの一員になって以来、私が挑戦してきたことです。これによって、アストンマーティンは新しいカテゴリーに参入することになります。私たちは、幅広い専門知識、画期的なアイデア、妥協のないコンセプトによって、これを実現します。エンジニアリングの詳細は、まだお伝えすることができませんが、このクルマはライバルと最高のレベルで戦えるだけでなく、アストンマーティンならではのユニークな方法でお客様を魅了すると確信しています」









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