【試乗】トヨタ C-HR+:名前は同じでも中身は別物。世界最大手が放つ「実力派EV」の正体


ドライビング
運転してみてどうだった?
サスペンションとステアリングは、ドライバーにとってかなり満足のいくものだ。スプリングの張りが効いた車であり、プログレッシブ(※訳注:漸進的、徐々に効いていく様)でうまく抑制されたコーナリング時のロールのおかげで、ステアリングのレスポンスは素早く、かつ一貫している。車体の動きは、適切に調整されたダンパーによってきっちりと抑え込まれている。
そのため、曲がりくねった道でも、挙動が乱れたり神経質になったりすることなく駆け抜けることができる。トラクションは確実で均等に配分されており、2トンの車重をうまく隠している。かなり楽しい車だが、限界域で遊んでみたくなるような、ダイレクトな手応えはない。

これらはすべて、特に市街地の速度域においてはかなり活発な乗り心地として現れるが、不快だったり制御不能だったりすることはない。音響的には洗練されている。階下で打楽器の演奏会が開かれているような騒音に悩まされることはない。

パフォーマンスの数値を教えてほしい
167psバージョンは0-100km/h加速が公称8.4秒。224psの大容量バッテリー搭載モデルは7.3秒でこなす。どちらも突飛な数字ではないが、必要十分な速さだ。必要のない過剰なパワーに、なぜ追加料金を払う必要がある?
ブレーキペダルのフィーリングは十分にプログレッシブだ。ステアリングと同様、かなり軽い。パドルシフトで選択できる回生ブレーキも装備されているが、その効き目は控えめだ。

もちろん、ここで最も重要な指標は効率だ。WLTPモードでの航続距離は、小容量バッテリーが457km、大容量バッテリーが605kmだ。後者で試乗した際、やや暖かい気候の中、かなりの距離の高速道路走行を含めて、我々は1kWhあたり5.8kmという平均電費を記録した。これは実世界で約402km強に相当するため、もし我々が見舞われているこの熱波(親愛なる読者よ、2026年の夏からこんにちは)が永遠に終わらないのであれば、もう少し短い距離を見込んでおいた方がいい。

最高充電速度は150kWだ。今日の基準からすれば実際にはかなり平凡だが、それでも10%から80%までの充電を30分弱で完了できる。
家庭用ウォールボックスでのフル充電は、小容量バッテリーで5時間半、大容量バッテリーで7時間だ。

運転支援のハイテク機能はフル装備されている?
ああ。トヨタのドライバーサポート機能はかなり充実しており、概ねうまく機能する。設定の自由度が非常に高く、車線逸脱警告やステアリング介入、前方警告やアクティブクルーズコントロールといった最も重要な機能には、ステアリングホイールに専用のボタンが割り当てられている。残りのオプションは、メーターパネル内のメニューから設定するが、ここは理解不能な略語の密林となっている。

ありがたいことに、トヨタは義務化された忌まわしいADAS(先進運転支援システム)を、可能な限り簡単に黙らせることができるように配慮してくれた。例えば、速度制限警告をオフにするのは、インフォテインメント ディスプレイの右上を一度タップするだけだ。

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