『グランツーリスモ』が生んだ伝説の日本車(JDM)10選! イギリスの中古車市場で価格高騰中の名車たち

あの頃、画面の中で憧れた名車たちを現実世界で手に入れるなら、一体いくらかかるのだろうか? 余ったクレジット(資金)を握りしめて、英国の中古車ディーラーに並ぶクラシックなJDMスポーツカーを探しに行こう。


熱狂的な車好き(ペトロールヘッド)への長い道のりが、名作プレイステーションのドライビングシミュレーター『グランツーリスモ』のデジタルな世界から始まったという人は手を挙げてほしい。まあ、ジョイパッド(コントローラー)から手を離せるならの話だが。

JDM(※1)の中古車価格は現在急速に高騰している。おそらく、90年代後半からゼロ年代(2000年代)前半にかけての熱心なゲームプレイヤーたちが大人になり、以前よりも少しばかり懐が豊かになったことと関係しているのだろう。


スバル インプレッサ ターボ
最も手頃な価格で始められる車の1つが、スバル インプレッサ ターボ(※2)だ。特別な接尾辞(STIなどのアルファベット)のつかない、ただのフルノーマルで200馬力強のセダンだが、見事なバランスのシャシーと、濡れた路面なら今でも最新のフォルクスワーゲン ゴルフ Rに(辛うじて)食らいつけるパフォーマンスを備えている。走行距離の多い個体なら1万ポンド(213万円)未満から見つかるが、今回紹介するようなより完璧な状態の車を求めるなら、15,000ポンド(320万円)以上が出発点になるようだ。


三菱 ランサーエボリューション
同じような才能(と年代)を持つ三菱のランエボを手に入れるには、さらに多くの資金が必要になる。インプレッサとランサーの長年のライバル関係において、間違いなくこちらの方がより派手で、セッティングの調整幅が広く、徹底して外向的(エクストロバート)な性格を持っている。
初期の「エボIII」や「エボIV」(これらはイギリスではすべて非公式の並行輸入車となる)と、その後に続いた英国の正規輸入車や特別仕様車(写真に写っている色鮮やかなトミー マキネン エディションなど)との間では、価格もスペックも大きく変動する。2万ポンド(426万円)出せば、Apple CarPlayを含む、車のキャラクターに合った軽度のモディファイが施された、この英国正規輸入の「エボVI」が手に入る。正直、我々も誘惑されていることはわかっている…。


トヨタ スープラ(A80)
90年代のトヨタ スープラを買うことは、ゲームブック(自分で結末を選ぶ冒険)を読むようなものだ。骨の髄までフルノーマルの状態を選ぶ代わりに、ルーズな4速オートマチックトランスミッションで我慢するか。それとも、チューニングのダークサイドに足を踏み入れ、大量のモディファイが施され、工場出荷時のほぼ2倍の出力を誇り、販売者が「本気のヤバい代物」と謳うマニュアル仕様のA80を手に入れるか? どちらも4万ポンド(852万円)をわずかに切る価格で飛び込んでくるし、外見は驚くほどよく似ている。そこから先に何が起きるかは、あなた次第だ…。


マツダ RX-7(FD)
すべての日本車の中で最も美しい1台? いや、90年代という時代全体を通しても最も美しい車の1つではないだろうか? 3世代にわたるRX-7の最終モデル(FD3S)は、初代からのリトラクタブル ヘッドライトという伝統的なレシピを受け継ぎつつ、誰もが歓迎するグラマラスな曲線を与えられた。そしてフロントに鎮座するのは、華麗な1.3リッターのツインターボ付きロータリーエンジンだ。ノーマル状態の最高出力は、英国仕様で240ps、写真のようなJDM(日本国内仕様)モデルでは、日本の「280馬力自主規制(紳士協定)」に従い、最大280psを誇る。もちろん、チューニングショップのお世話になった車なら、それよりもはるかにパワフルだ。


日産 スカイライン GT-R(R33)
「今のうちに手に入れておけ」。これこそが、ここでのモットーにふさわしい。R33の後継モデルはずっと前に成層圏まで届くような途方もない価格帯へと出航してしまい、今やあの素晴らしいR34は本当に底知れぬ財力を持つ者だけの特権となってしまった。しかし、R32とR33ならまだ予算内に収まる。特に後者(R33)は、初代『グランツーリスモ』で大ブレイクしたスターの1台だ。

我々が見つけ出したのは、ほんの一握りしか存在しない英国正規輸入のV-Specモデルで、カラーは正統派のソニックシルバー、走行距離は16万キロ(10万マイル)にわずかに届かない個体だ。オーナー歴はわずか2人で、新車時に販売したのと同じディーラーで売られている。GT-Rの基準からすれば、これは紛れもないお買い得品だ。


トヨタ セリカ GT-Four
四輪駆動のJDMヒーローをもっとずっとスリムな価格で手に入れたいって? なら、こちらへどうぞ。セリカ GT-Fourは、90年代のもう1つの壮大なドライビングシミュレーターで名声を主張することができる。そう、アーケードゲーム『セガラリー』でランチア デルタ インテグラーレと共演し、カストロールカラーで象徴的な姿を見せていたのだ。

ラリーステージが『グランツーリスモ』の世界に登場するのは第2作(グランツーリスモ2)からだが、この荒々しい公道仕様のST205型セリカは、初日からラリーカラーのカラーリングを剥がされた姿でゲームに登場していた。


三菱 FTO
イギリスでは一度も正規販売されなかった。ポリフォニー デジタル(グランツーリスモの開発会社)の画期的なドライビングシミュレーターがなければ、イギリス人の我々はFTOを知る(そして愛する)ことなどあっただろうか? それでも多くのゲーマーがこの車に恋に落ちた。縮小版のアストンマーティン DB7のような美学が、フレンドリーなハンドリングと漸進的なパフォーマンスを備えたフロントエンジン 前輪駆動(GT用語で言うところの「FF」)の車を包み込んでいたからだ。現在(現実世界で)販売されているものは5,000ポンド(107万円)の価格帯に収まるが、オートマチック トランスミッションで我慢しなければならないだろう。それでもなお、美しいことには変わりない。


ホンダ NSX
スカイラインの価格が空高く(スカイハイに)跳ね上がったと思っただろうか? なら、初代NSXの価格を見て驚いてほしい。アイルトン セナが開発のためにかなりの距離を走り込んだことはよく知られているし、確立されたスーパーカーのライバルたちにほぼ瞬時に衝撃を与えたにもかかわらず、ホンダは新車当時、イギリスでこの車をほとんど売ることができなかった。もしNSXが存在しなければ、フェラーリ 355は348の後継として、あれほど甘美で実用的な車になっていただろうか?

とにかく、今の価格は完全に手に負えない状態に見える。ここに約16万キロ走った個体が72,999ポンド(1,555万円)で、そして史上最も甘美なハンドリングを持つ車の1つである「NSX-R」が、そのちょうど10倍(1億5550万円)の価格で売られている。そう、本当の話だ。


マツダ デミオ
ここまで読んで完全に当惑してしまった? それとも、誰かが改造した550bhpのスープラに乗るなんて考えただけでゾッとする? それなら、あの本当に苦労させられたグランツーリスモのライセンステストにリセットして、わずか1,500ポンド(32万円)をこのマツダ デミオに費やせばいい。

広告にはこう書かれている。「レスポンスの良い1.5リッターのガソリンエンジンを搭載し、このGSiグレードはバランスの取れたドライビング体験を提供します」。だが、国内B級ライセンスの取得プロセスを始めるために、1000メートルのパイロンまでフル加速し、わずか36秒でピタリと止まれるほどバランスが取れているだろうか?


トヨタ カローラ AE86
初期のGTプレイにおけるもう1つの伝説であり、フロントエンジン 後輪駆動(FR)のハンドリングをマスターするための、あなたの最も初期の(そして最も安い)挑戦の1つだ。これは現実世界でも同じで、ドリフト動画やラリー競技において、このツートンカラーの驚異的な車は容赦なく振り回されている。ほぼ50対50の前後重量バランスと快楽主義的なツインカム(DOHC)エンジンは、ただ見ているだけでも喜びを与えてくれる。

もちろん、漫画ファンなら『頭文字D』の名声でもご存知だろう。2012年にトヨタ GT86(日本名:トヨタ 86)がそのスピリットを復活させたことで、その伝説的な地位はさらに強調された。そしてその数年後、トヨタがAE86の伝説を公道で生かし続けるために公式の復刻パーツの生産を再開したことで、それは再び裏付けられた。これは、単なるピクセルではなく、本物の金属で作られた車を本気で買おうと考えている人にとっては、歓迎すべきニュースである。

※1 JDM:Japanese Domestic Marketの略。日本国内市場向けの自動車や、日本独自の自動車カスタム文化を指す言葉として海外で大人気となっている。
※2 スバル インプレッサ ターボ:初代インプレッサのイギリス仕様の名称。日本での「WRX」などに相当する。

トップギア・ジャパン 072:トヨタが放つV8スーパーカーの衝撃と、2026年を支配する18台

旧車が気になった方へ
中古車相場をチェックする在庫車多数ガリバー

今の愛車の買取価格を調べる カーセンサーで最大30社から一括査定

新車にリースで乗る 【KINTO】




トラックバックURL: https://topgear.tokyo/2026/03/87053/trackback

コメントを残す

名前およびメールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ピックアップ

トップギア・ジャパン 072

アーカイブ