小型車不遇の時代に、マツダが希望の光を灯した。ジャパンモビリティショー2025でサプライズ公開された「ヴィジョン X-コンパクト」は、誰もが「これが次期マツダ2だ」と確信するほどの完成度。その魅力と、AI搭載の「友人」というコンセプトの真相に迫る。
小さくて楽しいクルマが、攻撃にさらされている。バッテリーを搭載するのは厄介で、利益率は低く、クロスオーバーSUVほど株主を喜ばせもしない。フォード フィエスタは死んだ。そしてフォルクスワーゲンは、ポロを直接的には後継しないような素振りを見せている。恐ろしい時代だ。
日本が救世主として登場か? その可能性は十分にある。マツダが、新たなエントリーレベルのクルマに取り組んでいることを明らかにしたのだ。彼らはそれをマツダ ヴィジョン X-コンパクトと呼んでいる。バッジに金を使うのはやめとけ、諸君。ただ新しいマツダ 2と呼べばいい。
マツダがこの一件で、AIの妖精さんたちとどこかへ行ってしまったのではないかという懸念がある。同社によれば、このクルマは「人間の感覚的なデジタルモデルと、共感型AIの融合を通じて、人とクルマの絆を深めるように設計されている」という。何だそれは、たまごっちのことか?
「親しい相棒のように振る舞い、自然な会話を交わし、目的地を提案し、ドライバーの世界を広げる手助けをすることができる」とマツダは言う。同社は、これはクルマではなく「友人」だとさえ言う。へぇー、そうかい。
我々が写真で見ているのは、プロポーションが良く、ハンサムな、全長4メートル未満のスーパーミニだ。その佇まい? 文句なしだ。ドアハンドルとミラー、ナンバープレートを付ければ、さあ、走り出せるじゃないか。
室内には、オリジナルのフォード Kaやフォルクスワーゲン up!のような、かつての小型車の英雄たちを思い出すかもしれない、心地よく削ぎ落とされた実用的な雰囲気がある。ドアには、陽気なボディ同色の鉄板が惜しげもなくむき出しになっている。
ダチア サンデロのように、ビルトインのスマホホルダーが高価なインフォテインメントの費用を節約する。単眼のドライバーディスプレイは、フィアット 500を彷彿とさせる。これは、コスト削減を意地悪ではなく活気あるものに感じさせる、賢い小型車の特徴を集めた、現代のグレイテスト・ヒッツ・コンピレーションのようだ。
悲しいかな、これは今のところ純粋なコンセプトカーであり、マツダはこのヴィジョン X-コンパクトの生産にゴーサインを出しておらず、EVになるのか、ハイブリッドなのか、純粋な内燃機関なのかさえも憶測していないことを、我々は強調しなければならない。我々が見るに、タコメーターとギアレバーがあるように見えるので、エンジンが搭載されるのは確実だろう。それとも、ヒョンデ アイオニック 5 Nのような、拡張現実的なエンジンの偽装だろうか?
マツダよ、これを市販せよ。この小さなチャンピオンとMX-5があれば、素晴らしい適正サイズの2台持ちガレージが完成するだろう。
400号記念:UK400マイルロードトリップ/フェラーリ F80/フェラーリハイパーカー:トップギア・ジャパン 069
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=海外の反応=
「キュートだ。レトロな雰囲気のステアリングホイール、「シフター」、その他もろもろが大好きだ。ドアの内張りには塗装されたプラスチック。全部いい感じだ。同感、市販しろ。安く作れ。アホほど売れ」
↑「同意だ。そしてマツダよ、フロントパネルが飛び石でボロボロにならないよう、ラッピングするのを忘れないでくれ」
「こいつは本物だぜ」
「もし、特に激しい走りをした後で、愛情を込めてステアリングホイールを撫でたりしたら、AIは人事部に苦情を申し立てたりするのかね? あるいは、シフトノブを愛情深くポンと叩いたらどうなるんだ…?
ちょっと聞いてみただけなんだが?」
「リアのサイドウィンドウにはちょっと驚かされたが、それが反射だと気づくまでだった。見た目は素晴らしいが、リアは別のクルマみたいだ。もしこれが次期マツダ2になるなら、そこを洗練させてくれるといいんだが」




