リシャール・ミル、新作のRM 66 フライング トゥールビヨンはロックの世界からインスパイア



リシャール・ミルから、新作のRM 66 フライング トゥールビヨンが発表された。なんと、ロックの世界からインスパイアされ、コレクションの中でも最も贅沢な時計のひとつであり、世代、潮流、心理状態を象徴する「ホーン」を象ったハンドサインが目を引く。世界50本限定生産で、価格は151,800,000円。

まず、5Nレッドゴールドのオープンワークの手が、その指でムーブメントを掴んでいる様子に目を奪われる。こちらは、手の5本の指を削り出した後、エングレーバーの手に渡り、手作業で仕上げられるという凝りようだ。バリ取りと研磨という長期にわたる丁寧な作業により骨の輪郭が浮き彫りにされ、マイクロブラスト仕上げにより繊細な関節部分が強調されている。

手巻きキャリバーRM66は、72時間のパワーリザーブを備えた高速巻き上げ香箱を6時位置に、トゥールビヨンを12時位置に配置した、ブランド初の構造を採用している。最大の透明性を確保するため、グレード5のチタン製ムーブメントは、手のラインに沿って高度にスケルトン化されている。これを可能にしたのは、スケルトン化を強化するためにリシャール・ミルが採用した類まれなる複雑な機械的ソリューション、可変慣性モーメントを備えるフライングトゥールビヨンだ。

RM 66 フライング トゥールビヨンにロックの世界観を取り入れるには、かなりテクニカルな工夫が必要だった。実際にケース部門では1,500時間の研究開発と9ヶ月に及ぶ作業が行われた。例えば、ギターのピックのような形状のインデックスはチタン製で、尖ったアーチ状に引き伸ばされている。グレード5チタン製のリュウズは、ゴシック風の造形部分がルビーを抱くクモの形をしており、円形のブラックラバーガスケットを採用するなど、細部にまで徹底した配慮がなされている。

「開発から完成まで200時間以上を費やしました。さらにリュウズ1個の加工・仕上げには12時間を要します。チタンの研磨は、ゴールドやスチールの研磨よりはるかに難しいのです。それだけでなく、研磨によってリューズがズレないように保持することも難しく、特殊な部品を使って内側から固定しなければなりませんでした。このように、このリューズの制作には巧みな錬金術が必要なのです」と、ケース部門のテクニカルディレクターであるジュリアン・ボワイヤは説明する。

RM 66 フライング トゥールビヨンは、細部に至るまで目を見張るようなダイナミックなタイムピースで、その独創的な精神とブランドに対する忠誠を表現した魅力的なモデルである。




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