EVにまつわる迷信:電気自動車はリサイクルが難しいんじゃ?



誤解:「EVは寿命が来てもリサイクルしにくい」
電気自動車がエンジン付き自動車よりリサイクルしにくいのは事実だ。従来の金属スクラップのリサイクルは簡単で、燃焼式自動車には大きな鉄のボディとずっしりとしたアルミの駆動系鋳造物がある。一方、電気自動車のモーター、電子機器、バッテリーに含まれる部品や鉱物を切り離すのは困難だ。

しかし、不可能ではない。なぜなら、それらの元素には大きな価値があり、やる価値があるのだ。また、リチウムはいずれ枯渇するため、地中から掘るのをやめなければならないかもしれない。クローズドループリサイクルは、そのようなことはない。

テスラの重要なハードウェアを基本的に発明し、それを機能させたJBストラウベルは、現在、まさにこれを実現するためにレッドウッド マテリアルという会社を立ち上げている。欧州でEV用バッテリーの供給でおそらくトップの位置にあるノースボルト社は、リサイクル工場を増設している。ルノーは、歴史的な自動車製造工場であるフランを、自動車を解体する工場として再利用している。

そのための工程を徐々に改善するということだ。今のところ、2つの方法がある。乾式製錬は熱を使うのでエネルギーが必要で、再生可能なエネルギーでなければならない。湿式冶金では化学薬品を使うので、廃棄物をきれいにしなければならない。

電池の性能が上がれば、リサイクルはより簡単になる。自動車メーカーはバッテリーのリサイクルを念頭に置いて設計しているので、将来的にはより安価な材料の恩恵を受けることができるようになるだろう。また、固体電池は、現在のゲル状パックよりも処理しやすくなるだろう。

これらの処理業者の多くは、古い携帯電話やその他の電子廃棄物も引き取ってくれることを期待している。クルマの環境負荷を軽減するために投資された資金の、有益な副次的利益といえるだろう。



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