ドゥカティ ストリートファイター V4 スペチアーレ クリエンティが欲しいなら、ウラカン STOを買ってから


オーストラリア国境警備隊に匹敵する参入障壁だ。ドゥカティ ストリートファイター V4ランボルギーニ スペチアーレ クリエンティが欲しいなら、まずランボルギーニ ウラカン STOを買うためにお金を払う必要がある。第二の金ピカ時代の中で急成長している人たちが、63台すべてを買い占める前に。

さて、今頃は、この大金を払ったら何が手に入るのだろうと考えていることだろう。じゃあ、ランボルギーニ ウラカン STOを手に入れるのも悪くない。それから、ストリートファイター V4だ。これは、ドゥカティのスーパーバイクにV4エンジン(ランチア フルヴィアと同じ)を搭載し、モーターサイクル界では「ストリートファイター」として知られるスタイルでフェアリングを取り払ったものである。ドゥカティの正確さと、V4エンジンの208psという恐るべき出力に、さらに数点の賛辞が贈られた。

特別仕様車にふさわしく、ストリートファイター V4にはかなりの装備が施されている。目を見張るようなカラーリングがまず目を引くのだが、実はこのカラーリングは、ランボルギーニが使用しているのと同じカーボンファイバーをふんだんに使った、ほぼ新しいボディワークの上に施されたものなのだ。フロントマッドガードは、ランボルギーニが「コファノ(ボンネット)」と「パラファノ(フェンダー)」の合成語で「コファンゴ」と呼ぶ軽量ワンピースボンネットを模したもので、全く新しいリアシートカウルは、当然ながらSTOのベント付きエンジンカバーを模したものである。ボディワークとカラーリングの効果で、ストリートファイター V4ランボルギーニのホイールがウラカンSTOと同じデザインであることに気付かないかもしれない。

メカニカルな面では、エキゾーストの巨匠アクラポヴィッチのカーボン&チタン製サイレンサー、「レース由来のドライクラッチ」、調整可能なビレットアルミ製フットペグが装備されている。当然のことながら、208psのV4は、197.5kgのバイクをシフトアップさせるだけであることを考えると、十分な性能といえるだろう。パワーレンジャーのコスプレをしたライダーを乗せれば、1トンあたり680bhpのパワーを発揮する。つまり、ケータハム620Sよりも高性能なのだ。これならいける。

しかし、もしあなたが「ドゥカティが欲しい」「高価な特別仕様のドゥカティを買う余裕がある」「なぜかパニガーレV4は欲しくない」「ドゥカティもランボルギーニでなければならないと主張している」という非常に特殊なベン図の重なりに当てはまりはするけれど、決定的にウラカンSTOに乗る余裕がない場合はどうすればいいのか。「スペチアーレ クリエンティ」を選択しなくても、ストリートファイター V4 ランボルギーニを購入することは可能だ。難点は?ひとつは、ウラカン STOを手に入れることができないこと。また、STOに施したカラーリングに合わせたドゥカティのペイントもできない。残念でしょ?

さて、あなたはなぜドゥカティがスペチアーレ クリエンティを63台、そして通常のストリートファイター V4 ランボルギーニを630台も製造したのか不思議に思っているかもしれないね。ドゥカティのデザイン責任者であるアンドレア フェラレッシが言うように、63はランボルギーニにとって「マジックナンバー」であり、会社が設立された1963年にちなんでいるのだ。この数字は、ドゥカティの意向を汲んだものであり、おそらく都合よく達成可能な販売目標なのだろう。ドゥカティとランボが初めてタイアップした特別仕様のディアベルは、数週間で完売してしまったのだから。ドゥカティMotoGPライダー、フランチェスコ バグネイアのレースナンバーが63であることも、それを後押ししている。

ドゥカティに自分のバイクに63番を描いてもらう方法としてだけど、こりゃ、より高い参入障壁になりそうだ。


=海外の反応=
「これは、スーパーカーのオプションとして、最も優れたオプションの一つかもしれない」

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