最近、CEOが自動車開発に直接関わったけれど、良い結果にはならなかったという話を聞いたんだが、自動車メーカーではよくありがちなこと。今回もまた、ビッグボスが手を挙げた例だが、うまくいっているようだ。きっと、ボス以外の幹部がメスを握る姿を目撃することはなかっただろう…。
そう、トヨタ自動車の豊田章男社長は、モリゾウの名で「マスタードライバー」とも呼ばれ、このページのトップにあるGR カローラの2シーターバージョンのテストに自ら参加していたのだ。
GRカローラ モリゾウエディションは、日本では年内に発売される超限定車(予約抽選)で、標準車よりも軽く、トルクフルで、グリップの効いたクルマだ。限定台数および予約抽選方法については以下WEBサイトにて後日公開予定となっている。https://toyotagazooracing.com/jp/gr/corolla/
後席を廃止したことで30kgの軽量化が図られたが、実際にはそれ以上に「構造用接着剤」や「強化ブレース」を追加して剛性を高めているものと思われる。
ピークトルクは370Nmから400Nmに上昇し、回転域の中ほどでよりパンチが効くようになった。一方、「ダイナミックなパフォーマンスの向上」の名の下に、1速、2速、3速のギア比が短縮され、より接近している。
コーナリングとブレーキングも改善され、標準のヨコハマタイヤからミシュラン PILOT SPORT CUP 2に交換されたとトヨタは主張している。サスペンションは従来通り、フロントがマクファーソンストラット式、リヤがダブルウィッシュボーン式だが、いずれもモノチューブ式ショックアブソーバーでバックアップされている。
もちろん、トヨタは美的センスを加えることも忘れてはいない。ドアやインストルメントパネルなどのトリムを鋳造ブラックで仕上げ、ウルトラスエードのステアリングホイールとセンターコンソールで「上質さ」を表現しているという。ちなみに、これはトヨタの言葉であり、私たちの言葉ではない。
外装はマットスチール仕上げで、フロントガラスにはモリゾウのサインが入っているのがわかる。
残念なのは、フルシートのGRカローラと同様、イギリスには入ってこないことだ。はい、お決まりのブーイングで締め。
=海外の反応=
「ええ、英国では最近、クールなものはほとんど手に入らない。ここで販売するための頭痛の種を正当化できるほど、大きな市場ではないって証明だ」
「後部座席がない車に後部座席があるのはおかしいと思うけれど、超限定生産のために2ドアを設計するのは不可能であることは完全に理解している…それでもおかしいよね」
↑「ジャガーがノルシュリーフェで「セダン」の最速タイムを出したと主張したとき、私は本当に腹が立ったな。ジャガー XE SVプロジェクト8で、後席がないにもかかわらず、ドアはついてた。車のカテゴライズがめちゃくちゃになりつつあるような気がする」