ベントレー ミュルザンヌが恋しいって?そんなあなたの悩みを解消してくれるのが、このクルマだ。ベントレー ベンテイガ エクステンデッド ホイールベースは、ラグジュアリーカーの世界に「ウェルネスへの新たなフォーカス」をもたらすために登場した。「ウェルネス」とは、ベントレーでヨガをするってわけじゃなく、スクリーンの使用時間を減らすこと、何もしない時間を過ごすってこと。ただでさえ小さくはないSUVが、さらに大きく膨らむということでもあるのだ。
ホイールベースは180mm拡大され、その分、後部座席の乗員はすべて恩恵を受けることができる。その結果、全長は5,305mmとなり、BMW X7やメルセデス・ベンツ GLSよりは長くなったが、旧型ミュルザンヌにはまだ200mm足りていない。
ベントレーは、特大の金属製ストレッチアームストロングのおもちゃのようにSUVを引き伸ばしただけじゃない。後部座席のシートの質も向上させた。本社クルーの人々は、「エアラインシート」と呼ぶものを取り付けたのである。
これは標準的なシックバッグのことではなく、22段階の調節、最大40度のリクライニング角度、自動空調・姿勢制御を意味する。センサーがシートを暖めるか換気するか(あるいは両方を同時にするか)、快適さを保つためにシートポジションの微調整を行うかどうかを判断するのだ。このエアラインシート、ベントレーのシートネーミング部門は、おそらく30分間隔で大声で宝くじを販売するようなLCCの航空会社のことを指しているわけじゃないと言ってよいだろう。
室内空間が広いということは、パーソナライズの余地も広いということであり、「何兆通りもの」仕様の組み合わせが約束されている。シートレイアウトは3種類から選べるが、小型のベンテイガにある7人乗りのようなものはない。このクルマはリュクスが売り物だ。「4+1」や「5シーター」ではなく、純粋な4シーターレイアウトを選べば、不気味なほどインテリジェントなチェアの間にシャンパン冷蔵庫を設置することも可能だ。でもさ、シャンパン飲み過ぎで結局のところ、ゲロ袋が必要になるかもしれないけどね。
EWBには、電動開閉式ドアとヒーター付きリアアームレストが新たに追加された。でも、もちろん。ベンテイガを実際に運転することをお考えなら、ベントレーがついにSUVに全輪操舵を採用したことを、喜んでいただけることだろう。また、48Vアンチロールサスペンション技術も標準装備されている。EWBは542bhpの4.0リッターV8エンジンを搭載し、最高速度290km/h、0-100km/h加速4.6秒と、通常のV8エンジンと基本的に同じということもあるので、他のパワートレインの追加が期待されるところだ。
EWBは単に長いベンテイガに見えるが、2,500個の新しい部品があり、50台の開発ミュールとベントレーの「9桁の合計」がEWBを実現するために必要とされた。同社は、これが全く新しいモデルラインとしてカウントされると考えている。
そして、その開発費はかなり勢いよく返済されることだろう。現在、ベントレーの販売台数の3分の1はベンテイガで、そのうちの82パーセントが毎日運転されている。多くのオーナーが他の交通手段を選んでいないことを考えると、これは非常に驚くべきことだ。また、統計や数字に振り回されることなく、ベンテイガの販売台数の約半分はEWBになる予定です。
=海外の反応=
「ショートホイールベースよりは良さそうだが、フライングスパーはおろか、ミュルザンヌでもない。悲しい」
「むしろ、余計なシワやシコリが多くて、ボトックス整形でたっぷり注射したような感じで、もっと醜い」