先週、トヨタは新型GR カローラを公開した。そして、そのすべてが、私たちがずっと言い続けているホットハッチの姿を集約したようなものだった。4WD、300bhp、マニュアルギア、マニュアルブレーキ。ただ、ひとつだけ事実がある。それは、イギリスには入ってこないということだ。
まさか、とお思いだろう。なにかの間違いだ。だが、どんなにいい車でも、イギリスでは誰も買わない。GR ヤリスはともかく、カローラのバッジは重くて古臭い。それに、まるでDemon Tweeksのカタログに載っているような、ホイールアーチだけのクルマだ。リヤのホイールアーチは、まさに怪物。金属加工の変更に踏み切らなかったのは明らかなので、リアドアにプラスチックの板を貼り付けただけだ。スバル インプレッサが末期で、CS400と呼ばれるキッチンシンクみたいなヤツを投入したのを覚えている?その名残を色濃く残しているんだ。
私には、これはアメリカへのおべんちゃらにしか見えない。GR ヤリスを手に入れられなかったので、トヨタはカローラの下にランニングギアを押し込んで、叫び声を止めさせたのだ。しかし、カローラは200kgも重く、43bhpと218Nmの追加パワーしか得られず、小さくて気合の入ったエンジンが、より成熟しきった車を押し出そうとしているように感じると思う。しかし、それが間違いであることが証明されるのを待つことにしよう。
GR ヤリスがやみつきになるのは(昨年、クリス ハリスと共同で走らせたが、今でもほぼ毎日恋しくなる)、Bロードだけでなく裏道や本当に小さな道でも通用する、密度の高いエネルギーの塊のようなクルマだったからだ。本当に、GR ヤリスはユニークなんだよ。WRCバージョンと純粋に相互依存するクルマを作るのは、他にはないでだろう。
カローラは、ゴルフ Rを下回る価格で、ヒュンダイ i30Nやホンダ シビック タイプ Rと同じ土俵を目指すだけで、そのような賞賛を受けることはなかっただろう。確かに4WDはあるが、最高のゴルフはRではなく、フロントドライブのGTI クラブスポーツだ。それでも、ヤリスはトヨタが素晴らしいクルマを作れることを証明した。アメリカのためにも、カローラにはこの流れを引き継いでほしい。
もうひとつだけ。レンダリング画像だけなんて、どゆこと?
=海外の反応=
「モータージャーナリストはアジア車に対して偏見を持っているよね。アジア車を褒めるには、はるかに高い水準に達しなければならないような感じ。乗ってもいないくせに」
「GR ヤリスはアメリカでは売れないよ、小さすぎるし、ドアも少ない。でも、GRカローラよりは欲しいけどね😏」
「もちろん、イギリスには来ないだろう。中古車サイトで検索すると、デモカーから15km走行車まで、97台のヤリス GRが今日も売りに出されている。一番安いのは、1年落ちの23,000kmで530万円だ。誰が正気でそんな金を払うというのだろう?問題は、我々の税制とグローバル企業があまりにも貪欲であることだ。そして、車もあまり長持ちしない」
「うわー。まだ車に乗ってもいないのに、本当に裁判官、陪審員、死刑執行人になるつもり?正直言って、GR ヤリスには全く興味がない。3万ポンドを手渡すには、小さすぎるし、中身も安っぽい。でも、もしGR カローラが英国に導入されたら、純粋に検討するよ。GR カローラはインテリアの質感や快適性が格段に高く、いわゆる「Demon Tweeksカタログ」に載っているようなディップがある分、有利に働くと思う。日本のフォーカス RSみたいで、ホットハッチに3万ポンド以上出すとなると、やっぱり見た目が「ホット」じゃないとね。でも、他の人はヤリスのもっとトーンダウンした外観を好むかもしれないね。みんな違うからこそ、選択肢があるのはいいことだと思う。GR カローラを英国に持ち込まないのは、トヨタの側としては機会を逸したことになると思うけどな。ボディはすでに英国で製造されているし、エンジンはヤリスですでに英国での型式認定を受けている。この2つを統合して、顧客がトヨタにお金を渡すための別の方法を提供することは、それほど難しいことだったのだろうか?」
「自動車ジャーナリストなら、クルマは乗ってみてから判断するのが常識だろう。この記事はヤリスとの比較に終始しているようだが、ヤリスのような特注シャシーではない(そして価格もそれを反映しているはず)ことから、そのやり方が無意味であることは容易に説明できる。しかし、だからといって、この経験から学んだことの多くを実行できなかったわけではない。i30Nやタイプ Rと互角に戦えるのであれば、歓迎されるだろう(イギリスでは見逃されたとしても)。フォーカス RSの精神的後継車となる可能性もあり、それは彼らが目指しているものだと思う」