「トップギア・ジャパン 046 スピードウィーク 2021」巨大ウイングトップ5

トップギアテストトラックに巨大なウイングで転がっているのは、ジャンボジェット機だけじゃないんだ。

01 ポルシェ 911 GT3 [992]

ポルシェのスポーツカーは、アヒルやクジラの尾など、動物をモチーフにしたウィングを装着している。最新型の911 GT3は、その華麗なリアウィング、つまり4段階のマニュアル調整が可能な「スワンネック」を装着してスピードウイークに登場したのだ。

ウィング下面のエアフローを改善し、大型リアディフューザーやその他のエアロの改良と相まって、ポルシェは新型GT3が先代モデルよりも50パーセントも大きなダウンフォースを生み出すのに役立っていると主張している。サーキット走行専用のGT3カップと密接な関係にあることも驚くことじゃないし、むしろこれが公道走行可能であることが本当に不思議なくらいだ。

02 ゼンヴォ TSR-S

TSR-Sがダンズフォールドを飛び回るのを目の当たりにすると、その魅惑的な姿に耳を奪われるとともに、「アクティブ・マルチ・アクシス・セントリペタル・ウィング」のおかげであることがわかる。お酒を飲んでから言ったら、きっと噛むだろう。ブレーキング時にはエアブレーキとして機能し、例えば「ハンマーヘッド」のコーナーに近づくと上方に傾き、減速してから「フォロースルー」に向かって全力投球することができるのだ。

この時、ウィングは第二のトリックを発揮し、右(左コーナー)または左(右コーナー)に最大20度傾き、マシンを安定させる手助けをしてくれる。このウィングにはたくさんの科学的根拠があり、そのほとんどは私たちにも理解できないものだが、実質的には空力的なアンチロールバーだと考えてほしい。もっと詳しく知りたい?そんな人はググってね…。

03 マクラーレン 720S GT3X

マクラーレンのGT3Xは、ロードカーでもなければレーシングカーでもない。720S GT3をレースのレギュレーションから解放した、サーキット専用のオモチャなのである。しかし、公道走行可能なクルマと一緒に遊べず、自宅でくつろいでいるときはどう活用したらいいのだろうか?そこで登場するのが、その巨大な、そして私たちが提案する多目的なことができるリアウィングだ。

それは、濡れた靴下を吊るすこと。だが、残念ながら、マクラーレンは雨の降るダンズフォールドでそんなことはさせてくれない。あるいは、カメラマンの腰掛けとして使う?いや、それもマクラーレンは許してくれない。だから、素直にスタッフのオーリー マリアッジをダンズフォールドに放し、スティグもそれに続いて、ラップタイムを競わせることにしたんだ。

04 ランボルギーニ ウラカン STO

クリス ハリスがスピードウィークで一番気に入ったクルマとは?ランボルギーニ ウラカン STOの登場だ。基本的にはペルフォルマンテから前輪駆動の部品を除いたもの(43kgの軽量化)であり、サーキットでの走行性能をさらに磨いたものである。後輪操舵、サメのようなセンターフィン、そしてもちろん、リアエンドを飾る見事な3ウェイウィング。

もちろん、ダクト、スラット、ベント、チャンネルなども、さまざまなエアロアップグレードの一部である。その結果、ペルフォルマンテと比較してダウンフォースが53パーセントも向上したとランボは言う。そのような指標を証明するテスト設備はなかったけれど、ダンスフォールドを軽快に走らせるのに役立ったことは確かである。これは、STOの性能を証明する次善の策だ。

05 プロドライブ BRX ハンター

プロドライブ BRX ハンターを表現する言葉はただひとつ、「キ●ガイ」。そして、その言葉にふさわしく、キ●ガイじみたリアウイングが装着されている。芝生を駆け抜けることで終わるつもりなのに、ダンズフォールドに挑んだクルマはそう多くはないだろうが、BRX ハンターはそのために生きているのだ。世界一過酷なレースといわれるダカールの制覇を目標だとすれば、TGサーキットは子供だましのようなものだった。

しかし、ここではリアウイングの話に戻ろう。「TGのオーリー マリアッジとのインタビューで、プロドライブのデビッド ラップワースは「最高速度が180km/hに制限されているので、ダウンフォースは関係ありません」と語った。「しかし、高速安定性は重要で、ウィングはそれを改善し、低速でよりシャープで尖った車を作ることを可能にします」それがなければ、ちょっと牙を抜かれた野獣にしか見えないかもしれないね。

スピードウィーク特集号の詳細はこちらで。動画もお見逃しなく。

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