シトロエンは、完全な超小型の電気自動車であるアミ(Ami)を来年イギリスで発売することを決定したが、実は、その製造が間に合わないのではないかという懸念もある。
特に、アミのように愛らしい外観であれば、人気が出て、なおさら。シトロエンの電動モビリティポッドは、英国ではすでに12,000人以上が興味を示しており、9月27日に予約システムが稼動すると、シトロエンのサーバーが溶けてしまうかもしれない。
価格は?2人乗りのシティカー、マイクロモビリティ…まだキャッチーな名前は決まってないモノの価格を、シトロエンではまだ確認できてないが、250ポンド(3.8万円)の返金可能な予約料で、1台を確保することができる。この価格で手に入るのは、その愛らしいルックスを除けば、2人乗りの完全電動四輪車であり、現在および将来の渋滞やULEZ規制下でタンゴを奏でることができる。ULEZとは、Ultra Low Emission Zoneの略で、ロンドン中心部における自動車の排気ガス規制のこと。
5.5kWhのバッテリーを搭載しているけど、「iPhoneだってもっと大きなバッテリーが積まれてんだろ?」ってツッコみたくなるほど小さい。最大74kmの航続距離と45km/hの最高速度を実現している。それでも、ロンドンを横断しようとするスーパーカーの平均速度よりは速い、というのが正確な推測かもしれない。
全長はわずか2.41メートルで、「信じられないほどタイトな」回転半径を誇り、内部は…まあ、いろいろあるにはあるが、複雑ではない。ステアリングホイール。ペダル。シート。手動のハンドブレーキ。さらに、3つのボタン。1つはファン、1つはリアガラス、1つはハザード用だ。
USBポートや携帯電話用ドックも装備されており、ちょっとしたスペースも確保されている。また、シトロエンがリメイクに興味のない2CVにちなんで、手動でサイドウィンドウを上に跳ね上げることができる。
「シトロエンのボス、ヴァンサン コベは最近、トップギアに「ガソリン中毒者の時代は徐々に終わりを告げています。しかし、社会における個人のモビリティーの役割は、スピードやコーナリング能力とは別の次元でより重要になっていくでしょう」と語っている。シトロエンは、時として成功を収めるような風変わりなブランドとしてではなく、社会的な意見を持ち、戦闘的で、願わくば我々がすぐに直面するであろう問題に答えをもたらすようなブランドとして、際立っている必要があるのです」
「私たちは、過去に行ったことを繰り返さなければならないとは思っていません。同じプロファイルの別の世代を作ることはありません。似たようなニーズの進化する状況に答えるのです。アミは、都市部の手頃な価格のモビリティの問題を解決しようとするシトロエンの考え方がもたらすことができるものです」と述べている。
また、シトロエンUKのボスであるユーリッグ ドライスは、「アミは、楽しさ、刺激、そして誰もがアクセスできる、非常にユニークなパッケージのモビリティ・ソリューションを提供します」とコメントした。
=海外の反応=
「ルノーのトゥイジーはアミにできることはすべてできるし、発売されてから10年以上経つけれど、ブランドにとって大きな成功を収めているとは言えない。シトロエンUKにとってもアミは大きな成功を収めることはないだろうし、最初からこのクルマを大絶賛していた自動車ジャーナリストの誰もが、自分のためにアミを買うとは思えない。誰か、この車がトゥイジーよりもずっと売れる理由を教えてくれませんか?」
↑「このような愚かなマイクロカーの競争社会では、トゥイジーよりもアミの方がはるかに適していると思う」