FCAジャパンの牽引役、ジープのコンパクトSUV コンパスがマイナーチェンジ

ジープのコンパクトSUV、Compass(コンパス)に、内外装のデザイン変更並びに安全・快適装備の充実などの改良を施し、6月26日(土)より販売される。ラインアップは従来同様、「Sport(スポーツ)」、「Longitude(ロンジチュード)」、「Limited(リミテッド)」の3グレードが設定され、価格は、3,460,000円から。

ジープ・コンパスは2012年、コンパクトSUVの人気の急騰に先駆けて誕生し、ジープ伝統の高いオフロード性能と都市部にも溶け込むスタイリッシュなデザインにより独自のポジションを切り開いた。2017年には2代目へと進化し、SUVとしての機能や快適性、安全性がさらに高まっている。この度のマイナーチェンジでは、定評ある走破性はそのままに内外装を刷新。特に内装はデザインを全面的に見直すと共に、インフォテインメントシステムや安全機能が大幅に充実している。

新型コンパスの発表は、FCAジャパン代表取締役社長兼CEOのポンタス・ヘグストロム氏によるオンラインで行われた。発表会を通じてヘグストロム氏は、相当今回のコンパスに自信を持っている様子が伺われた。それもそのはず、7ヶ月連続成長を続けているFCAジャパンの牽引役が、このジープブランドなのだから。FCAジャパンの販売のうち、半数以上を占めるという。なぜ、こんなにも日本でジープが躍進できたのだろうか。その秘密は、ディーラー網の整備にある。2012年あたりは、V6が中心で、世間のイメージも、ジープ=アメ車=ガソリン大食いなヤツ、という悪いものがあった。だが、ヘグストロム氏は、ジープディーラーを専業とし、プレミアム感や憧れを抱いてもらえるような空間作りに邁進した。その結果、ディーラー数は5年間で20%増え、現在83拠点となっている。今後3年間で100拠点を目指しており、2021年末まで90拠点となりそうだ。ジープ本社も、日本での展開に理解を示し、小型のモデルや右ハンドルの積極的な導入に協力を惜しまなかったことも成功の要因だろう。

現在は、コロナ禍ということもあり、デジタルでのPRの強化も重要だと考えられている。日本のジープオーナーは平均2回ディーラーに足を運んで購入に至るということで、1回目が試乗、そして2回目で契約と、シンプルだ。だからこそ、事前のデジタルでの情報提供は大事になってくる。ヘグストロム氏は、ジープオーナーを「現実的な夢想家」と設定しているという。現実的ではあるが、冒険心も持った若い世代だ。とくにコンパスは、平均的なこのクラスのオーナーの年齢より9歳も若いというから、若い世代へのアピールに優れているモデルである。

さて、この新型コンパスだが、フロントとリアを中心にデザインが刷新された。ジープを象徴するセブンスロットグリルの下に車幅一杯に広がる直線的な開口部が設けられている。ヘッドライトは従来のキセノン式に比べて約2倍の明るさを誇るフルLEDヘッドライトが全車に標準装備された。この新しいヘッドライトにはデイタイムランニングライトが内蔵され、被視認性を高めると共に、精悍な佇まいを演出。リアについてもLEDライトを採用、リアコンビネーションランプやバンパーガーニッシュの意匠を見直し、フロントに共通する特徴が与えられている。

今回のマイナーチェンジで最も特筆すべきはインテリアのデザインだ。ドライバーにも同乗者にも同様に開放感や上質な居心地を感じ取ってもらえるよう、横方向にシームレスなデザインを採用。インストルメントパネルを始め、センターディスプレイ、センターコンソール、ドアパネルまで一新した。ダッシュボード中央のセンターディスプレイには、第5世代のUconnect® 5を搭載した10.1インチ(スポーツでは8.4インチ)の大型タッチスクリーンを採用、優れた視認性と直感的な操作性を実現している。また最新のプロセッサの採用により処理速度が大幅に向上し、Apple CarPlayならびにAndroid Autoをより快適に使用できる。またメータークラスターには、フルカラー10.25インチマルチビューディスプレイ(スポーツでは7インチ)を採用、運転に関連する様々な情報を表示している。なお、センターコンソールの収納スペースは、容量が2倍以上となり、使い勝手が向上した。

今回のマイナーチェンジでは、安全・快適機能も最新のシステムへとアップデイトされた。新装備として、前面衝突警報、歩行者・サイクリスト検知機能付衝突被害軽減ブレーキ、ブラインドスポットモニター、従来の車線逸脱警報に加え、死角にいる併走車との衝突回避を図るためにステアリングを自動補正する、ジープ初となるアクティブ・レーン・マネジメントシステムが全グレードに標準設定された。

スポーツについては、オートヘッドライトやリアディープティンテッドガラス、ブラインドスポットモニター/リアクロスパスディテクション、Parkview™リアバックアップカメラが標準装備となり、安全・快適機能が底上げされた。このように25万円相当の装備を充実しながら、従来モデルとの価格差は10万円に抑えている。

ロンジチュードとリミテッドには、フロント・カメラが道路標識を読み取り、必要に応じてドライバーに通告するトラフィックサイン・レコグニション、自動的に法定速度を認知し走行速度を制御するインテリジェント・スピード・アシスト、信号待ちなどでブレーキペダルから足を離しても停止状態を維持するオートブレーキホールドが装備される。

リミテッドにはさらに車両の周囲の状況を車内のタッチスクリーンに映し出すサラウンドビューカメラや、ドライバーの注意力低下や無反応を検知して警報を発するドライバー・アテンション・アラートも搭載される。さらにヒーテッドステアリングホイールやハンズフリーパワーリフトゲート、ヒルディセントコントロールも備わり、快適性や機能性が向上した。いずれの装備もジープブランドでは初搭載となる。

ロンジチュードとリミテッドの従来モデルとの価格差はそれぞれ、2万円、1万円しかない。

FCAジャパン代表取締役社長兼CEOのポンタス・ヘグストロムは、コンパスの意欲的な価格設定に関して、次のようにコメントしている。「コンパスは、クルマ離れと言われる若い世代のアクティブファミリーに人気があり、購買者の平均年齢は42歳、同等のSUV購買層の平均年齢と比べると9歳も若いのです。この世代は、このコロナ禍で、安心安全に自然の中に遊びに行くことができる交通手段を最も必要としている世代です。ジープは仕事にも遊びにも同じくらい真剣な、アクティブな若い世代にも手が届く価格帯を実現しました。これにより、さらに若い方がジープファミリーに入ってきてくださることを願っています」

https://www.jeep-japan.com/compass.html

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