内装
レイアウト、フィニッシュ、スペース
中身は普通のシティカーとは違うよね?うん、もっとキビキビしていて、緊張感がある。このパッケージを実現するために、V8 シグネットは厳密な2シーターにする必要があった。トヨタ iQのオリジナルレイアウトである「3+1」の代わりに、サポート性の高い固定式ウィングバックのレカロ製バケットを採用している。ダッシュボードやドアカードには、カーボンファイバー製のトリムがふんだんに使われている。
乗り込むのも簡単じゃない。ロールケージを乗り越え、もう片方の足の膝を引きずって、5点式ハーネスでシートに固定しなければならないのだ。そこで、カーボン製のドアに手が届かないことに気づく。その場合は、ベルトを外して最初からやり直さなければならない。
しかし、キャビンには古いヴァンテージのハードウェアがたくさんある。重厚なクリスタルキーをダッシュボードに差し込むと、エンジンが動き出すと同時に、相反するダイヤルが時計回りに回転する。ダッシュのDボタンを押すと、V8は奇妙な催眠術のような深いうなり声を上げて落ち着き、フライオフハンドブレーキ(現在はトランスミッショントンネルに取り付けられ、コックピットの半分を占めている)を解除。すると、バックミラーを調整していないことに気づく。そのため、ベルトを再び外さなければならない。3回目だ。しかし、信じてほしい、この劇場と手間には価値があるのだから。