フェラーリは、ワイルドな新型車「812 コンペティツィオーネ」をわずか999台、その姉妹車であるコンペティツィオーネ「A(アペルタ)」をさらに少ない、599台しか製造しない。
そして、誰もが驚くことに、両モデルともに完売となってしまった。超強力なV12エンジンを搭載したけど、実際には買うことのできない、2台の新しいフェラーリへ、改めて、ようこそ。
フェラーリのマーケティング&コマーシャル部門の最高責任者であるエンリコ ガリエラは、次のように説明している。「事前にお客様に連絡し、先着順の権利を与えました。そしてもちろん、その反応は素晴らしいものでした。
「多くのお客様がこの車を求めていますが、残念ながらすべてのご要望にお応えすることはできません」と付け加えた。812 コンペティツィオーネは499,000ユーロ(6,550万円/イタリア国内)、812 コンペティツィオーネ アペルタは578,000ユーロ(7,585万円/同)となっている。
クーペの納車は2022年の第1四半期から、アペルタの納車はそれより後の第4四半期から開始される。両車が「リミテッドシリーズ」である理由について、ガリエラは「812のスペシャルエディションであると同時に、リミテッドでもあります」と付け加えた。
「V12のヴァージョン・スペチアーレは常に限定品であるため、これは当社の伝統の一部となっています。その理由は、お客様に極めて限定的なものを提供したいからです。
「確かに、この車に対する需要は非常に高く、私の仕事のひとつは、"ファミリー"の他の重要なメンバーに、需要をすべて満たすことができない理由を説明することです。
「しかし、私たちは、このクルマがフェラーリのオファーの頂点を示すものであり続けるべきだと考えており、その観点から、このクルマは限定で出されるべきだと考えています」と付け加えた。
この自然吸気のV12フェラーリは、驚くべきことに9,500rpmまで回転し、これまでに製造されたフェラーリのロードエンジンの中で最も高い回転数を誇り、フィオラノを1分20秒で周回することができる。これは、すでに超高速である812 スーパーファストよりも1.5秒も速いのだ。
=海外の反応=
「本気で欲しいと思っている人、そして手に入れる手段がある人は、数百キロ走ったくらいじゃ、手に入れるだろう。そのうち、もう少し高くなるかもしれない(それはどうでもいいことだけど)」
「いやはや、あと数年もすれば、フェラーリは4ドアのテスラのパワーに迫れるかもしれないけど…。しかし、フェラーリの経験に勝るものは、存在しないんだ」
↑「フェラーリは性能のスペックで限定車を販売しているわけではないので、オーナーはテスラの性能の数字など気にしないだろう。オーナーが怒るのは、限定車の生産台数が1,600台というのがおかしいということだ。
この値段で、テスラのX、S、3、Yの全ラインナップが買えてしまうのだから。そのデメリットは、2042年には2022年のテスラはすべて時代遅れになり、金銭的にも価値がなくなる可能性が高いのに対し、過剰に生産されたフェラーリは2042年にも他の人の興味を引くだけの価値を維持できる可能性が高いということ」
↑「そしてそれ以外にも、このクルマには史上最高のエンジンが搭載されているっていうことも」
「こんなに早く?発売前に完売してしまったんじゃ!?」
↑「おっしゃるとおり、記事の中でも触れられている。『前もって顧客に連絡し、先着順の権利を与えていた』 フェラーリのチーフマーケティング&コマーシャルオフィサー、エンリコ・ガリエラは説明す、って」
↑「その上位顧客は、価格や性能の数字を聞く前に、「はい」か「いいえ」で答えちゃってるんだ。最初にノーと言ってしまうと、予定リストに戻るのは難しい。リストに戻って入るためには、テーラーメイドのバージョンを作らなければならないこともあり、その場合は価格が大幅に上昇してしまう。限定車の場合は「イエス」と言っておいて、気に入らなかったら後で売るのが一番だから」