航続距離が129kmしかないホンダ EV プラスはホンダ eのグレイトなお爺ちゃんだ

安かった?

いや、それもダメ。当時としては斬新なニッケル水素電池を搭載したことで、EV プラスのメーカー希望小売価格は約2万ドル(217万円)の上乗せとなった。定価は54,000ドル(586万円)で、当時も今もとんでもない金額だが、ホンダは誰にも買い取らせなかった。月々500ドル(5.4万円)弱で3年間リースするしかなかったのだ。まあ、少なくとも、3年ごとに必要だと言われているバッテリーの交換はしなくて済んだけど。

ホンダは合計330台をリースし、「無期限のサービスと再リースを継続する」と約束した。契約終了後もしばらくはクルマを持ち続けることができた借主もいたが、ホンダがハイブリッド車に集中することを選択したため、最終的にはすべての車両がリコールされ、廃車となって処分された。

当時、ホンダは「EVのような車が8時間の充電で航続距離129kmに制限されている技術が大幅に改善されるまで、他のEVを作る予定はない」と語っていた。

EV プラスのプログラムの技術は、燃料電池車の開発に使われた。

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