初めてRSバッジをつけたe-tronシリーズのアウディ RS e-tron GTが1,799万円で秋に発売

アウディ e-tron GTの日本導入発表会が、南青山のAudi House of Progress Tokyoから、アウディ・ジャパンのフィリップ ノアック代表取締役社長によってオンラインで行われた。日本での発売は2021年秋の予定で、価格はe-tron GT クワトロが1,399万円、RS e-tron GTが1,799万円。日本仕様の詳細は、国土交通省の認可取得後、発表される。

RS e-tron GTの方は、はじめてRSバッジをつけたe-tronシリーズということで、気になるのがスペックだ。前後のアクセルに配置された2基の電気モーターが、598ps(440kW)、さらにローンチコントロ—ル使用時は、646ps(475kW)、最大トルクは830Nmを発揮する。この強烈なパフォーマンスを完全に電子的に制御された四輪駆動システムであるエレクトリッククワトロが最大限に活かす。そのリアクション速度は30ミリ秒と機械式クワトロの5倍の速さで反応する。RS e-tron GTは、ローンチコントロールを使えば、僅か3.3秒で時速100kmに達する。パワーの源である総容量93kWh(実際の使用容量 84kWh)のバッテリーはフロア下に配置しており、システム電圧は800Vで、日本の計測方法(WLTC)で500キロメートル以上の航続距離を実現するというので、日常使いもできそうだ。

シャシーでは、3チャンバー式エアサスペンション(RSに標準)やオールホイールステアリング(オプション)が、スポーティなドライビングと、快適な乗り心地を見事に両立している。タイヤ/ホイールは、e-tron GT quattroが19インチ、RS e-tron GTが20インチが標準で、20インチ、21インチホイールをオプション設定している。

運転支援システムでは、アウディプレセンス セーフティシステムを始め、アダプティブクルーズコントロール、サイドアシスト、リヤクロストラフィックアシスト、ターンアシスト、エマージェンシーアシストなどを標準装備。

電子的に合成したe-tronスポーツサウンドは好き嫌いがわかれるかもしれない。法令で規定されている20km/h以下での走行時や駐車時の人工音に加え、アウディドライブセレクトの設定に応じて、クルマの車外および車内にサウンドを発生させる(e-tron GT クワトロ、Audi RS e-tron GTともにオプション装備予定)。

e-tron GTは、200Vの普通充電で8kWまで、急速充電(CHAdeMO)では150kWまで対応している。e-tron chargeカードで、全国の2万か所以上のe-Mobility Powerネットワーク(旧:NCSネットワーク)の充電器で最初の一年間は無料で充電が可能となっている。

六角形シングルフレームグリル、クワトロ・ブリスターフェンダーなど、アウディらしいディテールはそのままに、レーザーライト付きマトリックスLEDヘッドライトを選択できるほか、リヤの大型ディフューザーに至るまで、エクステリアのボディパネルとラインは高い製造精度をもって見事に調和している。エアロダイナミクスを極限まで追求し、Cd 値(空気抵抗係数)わずか 0.24と非常に優れた空力性能を誇っている。

インテリアでは、運転席はスポーティな低いポジションに設定され、幅広いセンターコンソールで仕切られたモノポストデザインだ。ペットボトルや漁網などのリサイクル素材を使用したレザーフリーパッケージは、ハイテクなルックスとオーガニックなナチュラルさが共存し、新時代のプレミアムを感じさせてくれる。2,900mmのロングホイールベースの恩恵でリヤシートには、大人2人が十分に寛げるスペースが確保された。ラゲッジコンパートメントも405Lの容量を備えている(RSモデルでは350L)。 操作系・コネクト機能では、アウディバーチャルコックピット(12.3 インチ)と センターコンソールの大型タッチディスプレイ(10.1インチ)を標準装備。音声によるオンラインサーチやパーソナライゼーション機能をはじめ、Wi-Fi ホットスポットを備えたMMI ナビゲーションプラスを標準装備し、Audi connectの幅広いサービスを提供する。また、急速充電ステーションを使用して最短の充電時間で最速ルートを計算するための e-tronルートプランナーを搭載。ワイヤレスチャージング(Qi規格)や Bang&Olufsenプレミアムサウンドシステムも選択できる。

2025年までに30%以上の電動化を宣言しているアウディ。30の電動化モデルが予定されており、うち20台は100%EVである。生産は、ネッカーズルムのベーリンガーホフ工場で、Audi R8 と組立ラインを共有し、自動化された生産技術を最大限活用しつつ、熟練工の職人技を組み合わせ、また、カーボンニュートラルな方法で行われている。RSモデルも含めたサステナビリティとパフォーマンスの新たな融合が、アウディ e-tron GTシリーズなのだ。アウディ e-tron GTの試乗記事はこちらから。

https://www.audi.jp/progress/audi-brand-store/

トラックバックURL: https://topgear.tokyo/2021/04/31704/trackback

コメントを残す

名前およびメールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ピックアップ

トップギア・ジャパン 063

アーカイブ