RACEを含む5つのマネッティーノが採用されたフェラーリ ポルトフィーノ M

フェラーリ・ジャパンは、2020 年 9 月にイタリア・マラネッロで初披露された最新 2+GT スパイダー、フェラーリ ポルトフィーノ M の日本初上陸を発表した。2008年のカリフォルニア、2012年のカリフォルニア 30、2014年のカリフォルニア T/カリフォルニア T ハンドリング スペチアーレ、2017年に発表されたポルトフィーノという流れから目覚ましい進化を遂げている。最後についた“M”は、“Modificata”(モディファイ)を意味し、フェラーリでは、パフォーマンスを押し上げる進化を遂げたモデルに使われてきた名称だ。

特筆すべきなのが、再設計されたパワートレイン、真新しい 8速ギア・ボックス、そして Race モードを含む 5 ポジションのマネッティーノで、これはマラネッロの GT スパイダーとしては完全な初採用である。

フェラーリ・ジャパン株式会社 代表取締役社長フェデリコ・パストレッリは、次のように述べている。「ポルトフィーノ M は、真の GT のパフォーマンスに、ドライビング・プレジャー、敏捷性、日常的に活躍する卓越した汎用性を兼ね備える、まったく前例のないモデルとなっています。日本のお客様には、乗るたびに再発見の旅を提供するでしょう」

ポルトフィーノ M のパワートレインは、4 回連続でインターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤーに選ばれた V8 ターボファミリーの 3855 cc エンジンで、最適化によって、7,500 rpm で 620 cv の最高出力を引き出した。これは フェラーリ ポルトフィーノ を 20 cv上回っている。また、7 速ギアボックスに代わって、完全な新設計の 8 速ギアボックスが採用されている。オープントップのフェラーリに 8 速ギアボックスが搭載されるのは実は初めてのことだ。オイルバス式デュアルクラッチ構造で、クラッチモジュールは 20%小型化され、トルクデリバリーは 35%向上した。最高速度は320 km/h、0-100 km/h 3.45 秒、0-200 km/h9.8 秒と、パフォーマンスも必要十分である。

車両ダイナミクスの面で最大のイノベーションは、何といっても WET、COMFORT、SPORT、RACE、ESC OFFという5 ポジションのマネッティーノの導入だ。跳ね馬の GT スパイダーとしては完全な初採用となる。その目的は、既に フェラーリ ポルトフィーノ が誇った並外れたハンドリングとトラクションを、Race モードの追加で強化することだった。フェラーリ・ダイナミック・エンハンサーのサポートによって、Race モードの重点は、ドライビング・プレジャーとステアリングを握る楽しさを最大限に高めることに置かれている。なんでも、このRaceモードは当初は設定がなく、最終段階で追加されたとのこと。フェラーリらしい、ファン・トゥ・ドライブへのこだわりが見て取れる。

このモデルが達成した大幅な技術的進化を、目に見える形で強調しているのが、フロントエンドの新デザインだ。特にバンパーは、さらにスポーティーでアグレッシブになっている。

跳ね馬が生んだ最新のデザインとエンジニアリングの傑作であり、フェラーリ ポルトフィーノ の完璧な進化形である。先行モデルよりスポーティーな個性を持ち、それを凌ぐハンドリングを実現しながらも、車内の快適性を損なうどころか高めることに成功した。

これに寄与するのが新しいオプションで、ADAS(先進運転支援システム)や、ベンチレーション及びヒーターの機能を備えるシートなどがそろっている。こうしてフェラーリ ポルトフィーノ M は、先行モデルの双子の魂を受け継ぎ、ルーフを閉じれば真のクーペに、開ければ純粋なスパイダーになると正当に表現できる市場で唯一のモデルとなった。これには、跳ね馬の全コンバーチブルの特徴であるリトラクタブル ハード・トップ(RHT)という形式も貢献している。

「コンパクトなサイズも、東京の街には適していると思います」とパストレッリ氏が述べたように、ポルトフィーノ M はあらゆるシーンで理想的なモデルにしたと言えるだろう。走行性能はもちろん、サイズ感、快適性など、満足感の高いポルトフィーノ Mは、日本でとくに人気が出るのではないだろうか。

https://www.ferrari.com/ja-JP

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