「ジープ レネゲード 4xeの日本での成功を確信」ジープ・ブランドのグローバル・プレジデントが断言

2019 年 5 月にジープ・ブランドのグローバル・プレジデントに着任、同時に FCA グループ執行委員会メンバーに任命されたクリスチャン ムニエに、オンラインでグループインタビューを行う機会を得られた。彼の職掌はグローバル市場でのジープ・ブランドの発展と販売の拡大なので、ジープ の戦略についても知ることができるきっかけとなった。FCA 入社以前は日産自動車のラグジュアリー・ブランドであるインフィニティ・ モーター社で会長兼グローバル・プレジデントであり、2002 年に日産自動車に入社したムニエは、 インフィニティのグローバル・セールス・マーケティング・オペレーション本部のバイス プレジデント、北米日産のセールス・マーケティング・オペレーションのシニアバイス プレジデント、カナダ日産の会長に加え、カナダとメキシコで社長を務めるなど、数多くの要職を歴任しているということで、日本市場への理解も深い。 日産自動車に入社する前はアメリカやヨーロッパのフォード、ランドローバーやメルセデス・ ベンツでセールスやマーケティングの経験がある。キャリアのスタートはフランスのフォード・モーター社という、生粋の自動車業界人だ。

「ジープの電動化戦略に基づき、ジープ FOB は電動化モデルとしてヨーロッパ以外で初めて日本に導入されました。このことはコンプライアンスのみならずテクノロジーを活用しながらよりエキサイティングで楽しいジープを作り上げたいという思いから生み出されたものです。このジープの 4xeは、非常に大きなチャレンジとなり、CO2の削減と大きなグリーン化が見込まれます。電動化によってオンロードとオフロードの能力を両方とも向上させたいですし、これからは更なる航続距離を確保していきたいです。
先日 4xeで、ルビコントレイルに持ち込んで試乗会を行いました。ルビコントレイルは、皆さんご存知のように、世界で最も過酷な場所として有名です。 でもそのような悪路であっても4倍は能力を発揮しました。電動モードでも、静粛性を担保しながら、悪路走破性の能力は高く、エンジニアたちが「クレイジー!」だと驚いていました。もちろん、この「クレイジー」 は、「ハッピー」という意味でのクレイジーです。
今回、日本に導入したジープ レネゲード 4xeですが、CO2を削減しながら、悪路走破性も高めていくという両方高いレベルを実現させたところに最も苦労しました。このクルマの場合はオンロードだけ、もしくはオフロードだけというわけには行きませんので。
何よりもジープにとって電動化は、なくてはならないものであり、コミットメントとも呼べるべきものです。ジープは、数年間で全て電動化にするというコミットメントを発していますし、そこに未来があると思っています。
電動化に伴いパワーもトルクも向上しましたし、ジープとしての性能を向上させてくれる手段が電動化なのです 。また、ジープのコアバリューである「自由、情熱、本物志向」、こういった要素をより高めていけるものが電動化で、その価値を倍にすることさえ、可能だと思っています。
私たちのビジョンとしては、世界で最もグリーンな SUV を作ることが挙げられます。
電動化というものは、マイルドハイブリッド、PHEV、レンジエクステンダー、そして100% EV まであり、製品の幅を広げてくれるテクノロジーでもあります。
これまでの電動化モデルとしては、2019年に中国でグランドコマンダーと言う車種を出し、欧州ではレネゲードやコンパスが出ています。今回日本でレネゲードも出すことになりました。今後の予定としては 、2020年の年末あるいは2021年初頭くらいにラングラーの 4xeを、アメリカとヨーロッパと中国で出す予定になっています。日本でも需要があれば導入していきたいですが、私たちは顧客主導で進めていますので、各市場の様子を見ながらということになります。具体的にいつになるかというのは、現時点では明らかにできないのですが、ピュア EV やマイルドハイブリッドなど、いずれにしましても、ここ2、3年の間に多くの電動化製品が出てくるでしょう。
私としましては日本でのレネゲード 4xeの成功を確信しておりますし、今後はたくさん電動化が施されたジープを出せるよう、ローカルチームと連携しながら進めていきたいと思っています。日本では10年以上経過しているグランドチェロキーの電動化 も2021年にアメリカでローンチし、その後各国で広げていきます」

今年はコロナ禍にあって、どのメーカーも販売が落ち込む中で、日本では、個人向けカーリース商品「Jeep Flat Ride」や、ジープ オーナーロイヤリティ向上プログラム「Jeep Wave」など、ユーザーがジープブランドにアクセスしやすいプログラムを行い、販売を伸ばしてきた。
その甲斐あってか、2020年10月のジープの販売台数は1,439 台と、前年比182%と、10月としては、過去最高の記録を出したジープ。レネゲード 4xeが、このあともさらに記録を伸ばしそうだ。
https://www.jeep-japan.com

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