なぜこんなにもジュリア GTAがクレイジーなアルファとして期待されているのか?

ヘリテージが根付いている

G、T、A、この三文字には強い威信がある。1965年に「グランツーリスモ アレジェリータ」という名称の頭文字をとって、この文字が使われた。意味は「軽量化されたグランドツアラー」だ。盗人のようなエンジニアが、ジュリア GTから210㎏もの重量を、まさしく盗み取ったのである。950㎏から軽量化したのは信じられない。少し考えてみてくれ。10回繰り返して2㎏ずつの減量を行うとなると、人間がやるとするならば、ダイエットのために胃の手術を行い、ディナーを水だけで済ますようなものだ。
現代の完成車はどのようになったか。まず、ふんだんに使われたカーボンファイバー(ドライブシャフト、ボンネット、ルーフ、フロントバンパー、ホイールアーチ、スポーツシートなど)によって、木材を使うことが不要になった。その上、GTAmは後部座席も切り捨て、フロントガラスを薄いものに交換、リアスクリーンもレキサン製のものにしてある。サベルト製のレース用シートベルト、ドアハンドルを布製のドアプルに交換して、総重量は1,520kgとなった。計算してみると、これはイギリスで発売されている、ジュリア クアドリフォリオのスタートモデルと4㎏しか変わらないことになる。アルファはイタリア式の数学を採用しているのか、標準車は1,620㎏で認証を取ったと主張していた。だから、GTAmはそれから100㎏も軽量化されているのだ。この数字のスケールについてきているかい?少なくともGTAmはミトGTAのように無鉄砲に計画されたわけではなく、先祖代々のノウハウを受け継いでいる。

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