05 フォード マヤ
さて、フォード マヤは技術的にはスーパーカーではない。しかし、エンジンは真ん中にあり、イタリア人(ジウジアーロ氏って聞いたことあります?)がスタイリングしたっていう、もうそれだけで十分な気がする。それに、1984年に明らかになったマヤの背景にあるアイデアは、どうやら比較的大量に(1日50台まで)製造できる「大衆市場に向けたエキゾチックな」クルマを作るためのものだったもよう。
パワーはヤマハと共同開発した250hpのV型6気筒エンジンを搭載し、ミッドシップに搭載され、5速マニュアルで後輪駆動。マヤは実用性にも優れており、ラゲッジスペースも十分に確保され、背の高いドライバーでも余裕で乗れるスペースがある。
しかし、それは運命的なものではなかった。マヤ II ESとEMという2つのバージョンの完璧なフォーミュラカーを経て、フォードのミッドエンジンの日常的なスーパーカープロジェクトは大失敗に終わる。悲しい時代だ。