電動ピクニックテーブルが便利!ベントレー新型フライングスパーに新機能ゾクゾク

イギリス車といえばバンデン・プラ プリンセスを代表とした、ピクニックテーブルが、インテリアのアイコニックなアピールポイントである。個人的な話になるが、筆者も昔、パンプラをかなり本気で購入したいと思っていた時期があり、雑誌の広告や、インターネットを漁りまくっていたことがある。だが調べていけばいくほど、諸条件が合わず、結局購入には至らなかったのだが。当時はピクニックテーブル搭載のバンプラで、出かけたいと本気で思っていたのだから、ある種の厨二病だった。
そんなピクニックテーブルが、今では電動になっており、ベントレーの新型フライングスパーに装着される。他にも新機能やカラーのオプションが続々と発表された。
フライングスパーには、現在4シーター仕様、セミアニリンレザー、ハンドクロスステッチ(ビッグベンの高さに匹敵する115mの特殊な糸を使用)、リアドアにはめ込まれたウッドパネル、電動ピクニックテーブルなどのオプションが用意されている。これらのオプションに加えて、カーボンファイバーとコート・ド・ジュネーブの2つの新技術仕上げと、安全性を向上させた新デザインのステアリングホイールが加わった。
エクステリアには、3つの新しいペイントカラーが導入され、ベントレーマリナーのカラーパレットのサテンとパールセント仕上げのオプションをフルに選択できるようになり、新しいホイール仕上げとフルクロームフロントマトリックスグリルのオプションも加わった。
新しい4シーター仕様は、フロントコンソールからリアまで伸びるロングスルーコンソールを採用している。4シーター仕様は、デザイン、快適性、高級感を究極に表現。コンソールには、5インチタッチスクリーンリモコン用の新しいハウジング、ツインカップホルダー、追加の収納スペースが含まれている。リアアームレストには、明るい金属製のフィニッシャーが装備され、2つのUSBポートと12V電源ソケットが隠されている。4シーターと5シーター仕様では、アームレストを温める機能が標準装備され、またオプションではワイヤレス充電ポイントを選択できる。
ハンドクロスステッチは、クルーのベントレー工場で働く人々の細部へのこだわりと技術をあらわしたものだ。この工程は、1人の職人が18時間をかけて行い、11,100本の手縫いステッチをキャビン全体に施す必要がある。ユニークな糸は非常に耐久性に優れており、特殊な染料を使用して色を維持し、車の寿命を延ばすように設計されている。
セミアニリンレザーを使用することで、よりソフトでプラッシュな感触のレザーになるだけでなく、仕上げの厚みを薄くすることで、必要な加工処理が少なくなり、サステイナビリティが向上する。
このレザーは特にシート表面に使用されており、素材そのものを生かしたより自然な表情を持っている。また、厚さが薄くなったことで通気性が良くなり、特に暑い気候での使用に適している。
フロントシートの後部に取り付けられた電動式ピクニックテーブルは、ボタンを押すだけで展開できる。ウッドで覆われたテーブルは下がると自動的に水平になり、革で縁取られた表面にはペンやスタイラスを収納できる凹みがあって、便利。ボタンを押したままにすると、テーブルはエレガントに元の位置に戻る。ピクニックテーブルを格納するリアドアのウッドを選ぶことも可能で、リアの乗員を含むフロントからリアキャビンまでの流れるようなインテリアの雰囲気やデザインのスタイリングラインを強調することができる。
ステアリングホイールの形状や形状を見直した新スタイルのステアリングホイールを標準装備している。新しいホイールにはホイールリム全体に静電容量式のセンシング機能が搭載されており、ステアリングホイールが握られていることを検知することができる。これは、半自律走行型運転支援システムの安全対策として不可欠なものとなる。
また、ベントレーのデザイナーは、この機会にステアリングホイールのカラースプリットを修正し、リシェイプされた縦スポークにジュエルドベゼルを追加した。
フライングスパーのキャビン周辺には、現代的なウッドパネルの代わりに2種類の新しい技術仕上げが用意され、そのパフォーマンスとテクノロジーを補完している。ハイグロスカーボンファイバーのテクニカル仕上げが選択でき、継ぎ目のない幾何学的な表面で、コックピットのドアからドアへと流れていく。
最高級時計に使用されている精密機械加工によるダストキャッチ加工にインスパイアされた
見事なコート・ド・ジュネーブ仕上げが、フライング・スパー、コンチネンタルGTのセンターコンソールを完成させるために用意されている。コート・ド・ジュネーブ仕上げは、厚さわずか0.6mmのアルミニウムに加工されており、カッターを左右に動かして直線的なパターンを形成している。各列の幅は5mmで、角度をつけて加工されており、機械が1回通過するごとに0.5mmの微細なステップを経て、真に立体的な仕上げが施されている。
先日、ご紹介したように、外装色にビリジアン、パティーナ、スノークォーツの3つ
の新色を追加した。
ビリジアンは、伝統的な英国のレーシンググリーンを現代風にアレンジしたもので、ダークエメラルドのメタリックな色合いは、ベントレーのコンセプトカーEXP10 Speed 6に使用されたものにインスパイアされている。ライトグリーンとブルーを基調とした深みのあるアゲートグリーンは、深みとスポーティな雰囲気を醸し出し、アンバーとゴールドの細かいフレークが高級感を表現している。パティーナは、シャンパンとシルクをブレンドした、磨き上げられた金属の美しい雰囲気とオーラからインスピレーションを得ている。ミッドトーンのクリームは、ほのかにグリーンの香りが漂い、
贅沢で華やかな雰囲気を醸し出す。
スノークォーツは、シンプルで爽やかなシルエットを演出するモダンホワイトの3層パール塗料。細かく重ねられたパール効果により、美しい煌めきと艶やかな白さを演出し、インテリアの色の組み合わせを引き立てる機会を無限に提供してくれる。
また、要望に応じたビスポークのカラーマッチング同様、ベントレーマリナーサテン仕上げとパール塗料を含む完全な拡張パレットが利用可能となった。
新しいペイントカラーに加えて、ユーザーからのフィードバックに応えて、メインラジエーターグリルマトリックスを指定できるようになり、すべてのフロントグリルエリアをブライトクローム仕上げで選択できるようになった。
すべてのエクステリアのブライトクロームをグロスブラック仕様に置き換えるブラックライン仕様を指定すると、コンチネンタルGTの顧客の75%以上がブラックホイールを選択している。
フライングスパーのこのオプションを反映して、ベントレーはグロスブラックホイールとブラック&マシンフィニッシュバージョンを導入し、お客様が選択したブライトウェアにホイールを合わせることができるようにしている。
選択肢の豊富さで、顧客の要望に寄り添うベントレーの方針が感じられる。

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