世界のみなさん!トヨタ 2000GTの純正部品復刻・再販売だってよー!

クルマ好きではなくとも、トヨタ 2000GTなら「あっ、ボンドカーでしょ?」と知っている人も多いはず。トヨタ ガズー レーシングから、「GRヘリテージパーツプロジェクト」としてトヨタ 2000GTの補給部品を復刻し、国内、海外向けに再販売されるということだ。もうもう、旧車を持っている人なら痛いほどわかるのが、「部品がねぇよ!」問題。とくに、国産旧車オーナーは、部品の供給に関しては深刻であり、専門ショップで何人か集めて製作するなど、なかなか苦労が耐えない。だから、こういった純正部品が販売される、っていうのは、2000GTオーナーには、涙が出るくらい嬉しいっていう人がいるだろう。

ただし、今や旧車は、車種によってバカ高い金額で取引されている。2000GTとなれば、なおのこと。よからぬ投資、投機目的での販売、転売を避けるために、車両のオーナーのみ、かつ車両当たり数量制限付きでの販売となる。

販売品目は、いずれも5MT用となり、下記の通り。

<トランスミッション関係>ギヤ、シンクロハブ・スリーブ、ガスケット・オイルシールキット、ベアリングキット、スナップリングキット、スラストワッシャー、シフトフォーク

<デファレンシャル関係>ファイナルギヤキット、リングギヤセットボルト

今回発売の品目については、部品復刻に特別に協力した仕入先および、社内の工場、関係部署にて製造に向けた準備を進めている。本年8月1日より、準備が整った部品から詳細情報を順次TGR Webサイトにて公開、オーダー受付を開始する。なお、復刻部品は通常の純正部品と同様に、トヨタの販売店でも購入が可能だ。

当プロジェクトは、「思い出の詰まった愛車に乗り続けたい」というお客様の想いに応えるべく、既に廃版となってしまった補給部品を復刻し、純正部品として再販売する取り組みで、既に2019年5月のGRスープラ記者発表会にてA70スープラ、A80スープラの部品復刻・再販売を発表しており、トヨタ 2000GTはそれに続く車種となる。

トヨタ 2000GTはヤマハ発動機(株)の協力を得てトヨタ自動車が1967年に発売したスポーツカーで、1970年の生産終了まで337台が生産された。直列6気筒DOHC 2,000ccエンジンや4輪ダブルウィッシュボーンサスペンション、4輪ディスクブレーキ、ラジアルタイヤ、マグネシウムホイール、リトラクタブルヘッドランプなど、日本初の技術を採用し、当時の欧州のスポーツカーに並ぶ性能(最高速度220km/h)を誇った。そして、発売前にはスピードトライアルに挑戦し、台風が近づく悪条件にも関わらず、3つの世界記録(10,000マイル、15,000km、72時間)と13の国際記録も樹立し、さらには様々なレースでも優勝を含め、上位の成績を収めた。また、当時日本を舞台に撮影された映画007シリーズ「007は二度死ぬ」のボンドカーにも採用されるなど、トヨタが世界に誇るスポーツカーであった。

次はいつになるかわからないので、世界の2000GTオーナーのみなさんは、マストハブアイテムだ。

https://toyotagazooracing.com/jp/gr/heritage/

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