マクラーレンが約2年ぶりのニューモデルとなる「788HS」を発表した。2017年の720Sから始まった名機750Sの系譜を締めくくる最終限定モデルだ。788馬力のパワーとF1譲りの空力性能を備えつつ12kgの軽量化を実現。価格は9000万円を超えると予想される。世界限定200台のスペシャルモデルの実態を英国トップギアが皮肉を交えて徹底解説する。
今日、マクラーレンは全く新しいモデルを発表した。新型788HSである。いや、本当だ!
マクラーレンが最後にニューモデルを発表したのは、W1(我々が最近試乗し、10点満点を与えたハイパーカー)だった。W1が初披露されたのは、はるか昔の2024年10月のことである。では、フェラーリやランボルギーニに対する英国からの回答(マクラーレン)は、なぜ21ヶ月間も休眠状態だったのか?
その答えは合併であり、まもなく登場するマクラーレンの全く新しい姿にある。より多くのハイブリッドモデルや、何らかの形をした4ドアのSUV的なもの、そしてマクラーレンを財政破綻から救うための15億ポンド(3,000億円)の投資を背景とした大規模な刷新を期待してほしい。
788HSはひとつの時代の終わりを意味する。2017年に720Sとしてその生涯をスタートさせ、過激な765LTへと進化し、その後全面的なアップグレードを受けてさらに素晴らしい750Sとなったモデルに対する、最後の別れである。
パワーがどれくらいあるか当ててみてほしい。そう、788hp、または777bhpだ。しかし、765LTより速いわけではない。それでもロケットであることには変わりなく、0-100km/h加速は2.7秒、最高速度は330km/hを叩き出す。
これ以上速くなっていない理由は、空力パーツを大量に追加したことで空気抵抗が増したからだ。フロントから順に見ていくと、専用のフロントスプリッターと大型化されたフロントインテークがある。トランクスペースの一部を犠牲にしてボンネットにSダクトの穴を開け、気泡のようなコクピットの上に空気を流し込んでいる。
サイドスカートと側面は765LTと同じだ。新しいのは鍛造のセンターロックホイールで、これは伝説的なまでに強力なマクラーレン セナのブレーキシステムの上にボルトで固定されている。
上部には機能的なルーフスクープがあり、「エンジンルームの温度を著しく下げる」効果を提供しているが、788HSが本当に狂気を帯びているのはリアである。かつてボディと面一だったエアブレーキは、今やスノーボードサイズのリアウィングになった。すべての冷却ベントが大型化され、穴あきフィニッシャーを備えた4本出しエキゾースト(マフラー)と、空気抵抗を減らすホイールスパッツ(カバー)が装備されている。一方、マクラーレンが720S世代の車に装着した中で最大のディフューザーには、F1スタイルのスロット(隙間)までベーン(フィン)に刻まれている。
パーツを追加したにもかかわらず、マクラーレンは750Sから12kgの軽量化に成功し、公称乾燥重量は1,265kgという爽快なほどの羽毛レベルの軽さとなっている。
だとすれば、さぞかし天井を走れるほどのダウンフォースモンスターだろうと想像するのではないだろうか? 実のところ、そうではない。マクラーレンによると、788HSのダウンフォースは765LTより約10%増えただけだが、これをF1の風洞実験で実際に測定し、証明できると強調している。マクラーレンの内通者はTopGear.comに対し、ライバルたちが口走る、より強気なダウンフォースの数値には懐疑的だと語っている。こちらの数値は控えめだが、信頼できるというわけだ…。
しかし、誰か気づくだろうか?「ハイ スポーツ」を意味するHSの文字を冠するモデルは、MP4-12C ハイスポーツ、そして675LTベースのMSO HSに次いで、今回が3番目の生産終了記念スペシャルモデルとなる。
過去の2台はそれぞれわずか10台、25台という超少数生産だったが、今回マクラーレンは100台の788HSクーペと、さらに100台のスパイダー(オープンモデル)を製造する予定だ。そして、マクラーレン スペシャル オペレーションズ(MSO、特注部門)の魔法の杖のおかげで、1台1台が完全にオーダーメイドとなる。自分だけのカラーリングをデザインしたり、クリアコートの着色カーボンボディを選んだりできる…。もしクリア塗装の下に家紋を埋め込むのに夢中になっているなら、ニュルブルクリンク(ドイツの過酷なサーキット)をどれだけ速く走れるかなんて、興味が薄れるかもしれない。
インテリアは、実は750Sとかなり似ている。セナのスパルタンな軽量シート、大量のカーボンファイバーとスエードが与えられ、ルーフスクープが後方視界を食い潰していることに気づくだろう。
価格は45万ポンド(9,000万円)台になると予想されているが、すべてのHSが一点物の特注品になるため、おそらく見当違いの数字だろう。より興味深いのは、これが将来的にコレクターズアイテムとしてのマクラーレンになるかどうかだ。ウォーキング(マクラーレンの本拠地)が誇る最高の自動車メーカーにとっての一つの時代の終わりを意味し、マクラーレンが安定、利益、そして世界制覇を目指す中で、全く異なる何かの始まりになる可能性を秘めているのだから。
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新車にリースで乗る 【KINTO】
=海外の反応=
「オタク以外にも興味を持ってもらいたいなら、デザイン言語を本当に拡大する必要があるよな。それに、誰もが記憶に残っている車は、数字とアルファベットの適当な羅列じゃない車だけだってことに、なんで未だに気づいてないんだろう。他のメーカーなら開発コードネームにするような名前を車につけてるじゃん(P1とかはF1の系譜だから大目に見るけど)。実際、今見てみたら、なんだかランニングシューズみたいに見えてきたわ」
「コピペデザインだな」
「でもランボルギーニやフェラーリはレーザーやロケットを撃てるし、時速920kmも出せるし、リビエラのギャルでも一目でわかるデザインだからな。オタクども、チェックメイトだ!」
↑「マクラーレンに全く奇抜なデザインに変えろなんて誰も言ってないだろ。ただ、720Sをちょっとお色直ししただけ以外のデザイン言語が見てみたいって話だよ。確かに720のプラットフォームはいい車だけど、あの形はもう10年近く前からあるんだから」
↑「じゃあ、誰かがこの車のキーを差し出してきたら、『結構です』って断るのか?」
↑「それ単体だったら断らないよ。悪い車だとは言ってないし、このマクラーレンのキーは受け取る。俺の言いたいことを勘違いしてるな。俺が言ったのは、デザイン言語が怠慢で時代遅れだっていうことだけで、エンジンやシャシーみたいな他の中身は素晴らしいと思ってる。とは言え、もしこの788HSの隣にフェラーリ 296スペチアーレが停まってたら、間違いなく296のキーをもらうけどな」
「さっぱり理解できないね。まるで『マクラーレンは全部同じ』っていうアジェンダを押し付ける集団心理みたいなのがあるみたいだ。これは単なる720Sの最終形態だろ。なんでみんな、こういう車を完全に新しいモデルであるかのように評価するんだ? ランボルギーニのアヴェンタドールSVJがアヴェンタドールにそっくりだからって、『うわ、ランボルギーニってオリジナリティないな!』なんて誰も言わなかっただろ。もちろん車が似通ってくるのは当然だし、見分けがつきにくいものもあるけど、それはどのブランドも抱えてる問題だ。例えば、ちょうどダグ デムーロのカースポッティング動画を見たんだけど、案の定彼はマクラーレンを見かけても見分けがつかないって話をしてた。でもその3分後には、フェラーリ F8のことを488って呼んでたからな。この件で本当に批判されるべきブランドはアストンマーティンだよ。過去25年間の彼らのラインナップを見れば、マクラーレンなんてまるで別のメーカーが作ってるみたいにバラバラに見えるから」
「新しい方向性がどうなるのか、考えるだけでゾッとするよ。特に避けられないSUVに関しては、間違いなくとてつもなく醜くて、極めて無意味な存在になるだろうけど、なぜか飛ぶように売れるんだろうな」
「マクラーレンのデザインは全部ひとつに融合しちゃったみたいだな。少なくともフェラーリなら、296、12チリンドリ、849、F80みたいにそれぞれ個性がある。一方でマクラーレンは、ほとんどの人が720と750、あるいはアルトゥーラの違いがわからないだろう。今のところ個性を放ってるのはW1くらいだ。昔のP1、セナ、675LTなんかはもっと明確なデザインだったし、P1なんて10年以上経った今でも見とれるほど美しい。W1は好きだけど(嫌いな人がいる理由もわかる)、W1を除けば今のラインナップは微妙だな。マクラーレンにとっての唯一の慰めは、少なくともW1が新しい方向へのポジティブな一歩を踏み出していることと、フェラーリのルーチェみたいな醜い車を作ってないことくらいだな」
「悪いけど…どれが新しくてどれが古いのか見分けるのに苦労するよ。マクラーレンは同じ車を何度も何度も発売してるように見える。セナとP1は独特だったけど…それ以外は全部同じに見えるわ」



