英国の自動車市場は、今やかつての面影を失いつつある。2026年、英国で最も売れている車の最新リストが発表された。お馴染みの顔ぶれが首位を争う一方で、聞いたこともないような新勢力がランクインし、古参のファンを困惑させている。伝統のゴルフやミニ、そして突如現れた謎のSUV。英国人のリアルな選択から、現代の自動車トレンドを読み解く。
フォルクスワーゲン ティグアン – 10,252台

「これは、周囲が奇をてらったデザインで注目を集めようとする中で、頑固なまでに理知的であることを貫こうとするミドルサイズSUVだ。乗り心地が少々硬いことを除けば、真の意味で批判すべき点はほとんどない」
ミニ クーパー – 10,686台

「我々は、ミニが10年選手の旧型デザインを納得のいく形でアップデートし、この次世代モデルで競争力を維持できるのか確信が持てずにいた。だが、ミニが本来持つクオリティと、この深刻なほど手薄なクラスに説得力のあるライバルが不在であることも手伝って、今でも安心してお勧めできる一台となっている」
MG HS – 11,293台

「新型HSは、有益な一歩を踏み出した。ルックス、パワートレイン、そして質感の向上、そのすべてが進化している」
ボルボ XC40 – 11,360台

「XC40は、乗用車のようなクロスオーバーのフリをするのではなく、直立した力強いSUVとして存在している。ボルボはここで実に見事な個性を生み出した。SUVとしての価値がボルボの価値観と合致していることも、成功の要因だろう」
フォルクスワーゲン ゴルフ – 12,021台

「ゴルフ7には、これといって悪い点はなかった。だからゴルフ8が登場したとき、我々は旧型にあったインフォテインメントの明快さを切望したものだ。ゴルフ8.5でもタッチスプレーンが主役であることに変わりはないが、新しいシステムが改善されていることは疑いようがない。そして、それ以外の部分は相変わらず磨き抜かれている。ステアリング、洗練度、安全性、すべてが向上した」
ヴォクスホール コルサ – 12,788台

「これまでの歴代コルサはどれも凡庸さの極みだったが、今作は落ち着きと精密さを伴って走る。より洗練され、効率的で快適、そしてルックスもスマートだ」
日産 キャシュカイ – 15,699台

「キャシュカイは、外観のサイズと実用性のバランスにおいて、多くの家族向け輸送手段として常に『ゴルディロックス(過不足のない、ちょうどいい塩梅)』な選択肢であり続けている。価格設定も絶妙だ」
ジェイクー 7 – 17,688台

「現時点で、ジェイクーというブランドは無色透明だ。それを選んだからといって、あなたについて語るものは何もない。無数にある小型SUVの中で、着地を成功させるために必要な『クリティカル・マス(普及の爆発的転換点)』に到達できるかどうかは、単に人をシートに座らせる以上の何かにかかっている。猛烈なマーケティングが必要だ。それがうまくいけば、車自体はまともなのだから」
キア スポルテージ – 17,835台

「アウディ Q3やBMW X1ほど高級ではなく、フォード プーマやセアト アテカほど運転が楽しいわけでもない。だが、その両方の世界の間に保たれたバランスは素晴らしい」
フォード プーマ – 20,339台

「最も近いライバルたちを容易に凌駕しており、この嘆かわしいほど退屈なカテゴリーに『ドライバーへの訴求力』をもたらしている……」
【注釈・補足説明】
* ヴォクスホール(Vauxhall): イギリスの老舗自動車ブランド。現在はステランティス・グループ傘下で、中身はドイツのオペル(Opel)車と共通だが、英国では伝統的にヴォクスホール名義で販売される。
* MG: かつては英国のスポーツカーブランドだったが、現在は中国の上海汽車(SAIC)傘下。コストパフォーマンスに優れた実用車として英国で急成長している。
* ジェイクー(Jaecoo): 中国の自動車メーカー「奇瑞汽車(Chery Automobile)」が展開する海外向け高級SUVブランド。2020年代半ばから急速に欧州市場へ進出している。
* 日産 キャシュカイ(Qashqai): 日本ではかつて「デュアリス」として販売されていたモデル。現行モデルは英国日産で生産される大ヒットSUV。
* ゴルディロックス(Goldilocks): 童話『3びきのくま』に由来する言葉。「熱すぎず冷たすぎず、ちょうどいい」という意味で、英国ではよく使われる表現。
* セアト アテカ(Seat Ateca): スペインのフォルクスワーゲングループ傘下ブランド「セアト」のSUV。スポーティな味付けが特徴。
* ゴルフ 8.5: 8代目ゴルフのマイナーチェンジ(フェイスリフト)版を指す。
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新車にリースで乗る 【KINTO】
=海外の反応=
「なんて気が滅入るリストなんだ」
「ジェイクーが2位だなんて、ただただ当惑するしかない。我々も落ちぶれたもんだな」
「プーマのレビューでさ、『フォードにはこれが必要だが、我々(ユーザー)に必要か?』って問いかけてたろ。世間の答えは出たみたいだな。イエスだ」
「ジェイクーって一体どこのどいつだよ」
↑「中国産のありふれた代物さ」





