不死鳥かゾンビか? 英国のTVRが“またも”復活! V8グリフィス生産後にまさかのEV化を計画

お騒がせ英国スポーツカーブランド、TVRがまたもや復活を遂げた。2017年の発表以来、生産が待たれていたV8搭載の「グリフィス」をついに製造・納車すると発表。しかし、その先にはブランドのDNAを覆す「電動化」の計画が待っていた。幾度となく蘇る伝説は、今度こそ本物となるのか。

TVRが帰ってきた! まさか、まさか! またしても! お笑いライブのアンコール並みにカムバックを繰り返すこのブランドは、今やチャージ ホールディングスの子会社となり、長らく約束されてきたV8エンジン搭載のグリフィスを製造し、納車する意向を全面的に固めた。

「チャージ ホールディングス」とは何者か? それはチャージ カーズ(※1)を所有する会社であり、そのチャージ カーズ自体は昨年経営破綻したが、今や復活を遂げている。その破綻前、CC(チャージ カーズ)は、フォードから公式にライセンス供与されたボディを持つ、実に魅力的な電動化された1967年式マスタングを発表していた。

チャージ ホールディングスの庇護の下、TVRはまず新型グリフィスを製造し、納車することになる。このスポーツカーは、遡ること2017年にTVRの復活を告げるはずだったモデルだ。搭載されていたのは、物語としては出来すぎなくらいに、フォード マスタング由来の5.0リッター クアッドカムV8で、肉厚な500馬力を発揮する。

両社とも、このレシピを堅持するかどうかはまだ明言しておらず、「TVRは引き続き、新型グリフィスをお客様にお届けすることに注力し、高性能な内燃機関スポーツカーの伝統を継承していきます」と述べるにとどまっている。

しかし、この後、TVRは「将来的には電動化プラットフォームへと拡大」していくという。うわあ。かつてTVRを運転したことがある者なら誰でも、その「感電するような」フィーリングを証言するだろうが、今度は本物の電気がやってくるのだ。

チャージ ホールディングスは今後、TVRの「多段階の再建」を開始し、チャージ カーズ、TVR、そしてLAB.364を含む「複数ブランドを擁する、少量生産の統合自動車グループ」を創設する。ちなみに、後者のLAB.364は塗装と仕上げを専門とする会社だ。つまり、これがどこへ向かっているか、お分かりだろう。

CEOのポール アバークロンビーは次のように語った。「チャージ ホールディングスの使命は、象徴的なパフォーマンスブランドと世界クラスの製造ノウハウを結びつけることです。TVRとのこの戦略的合併は、伝統と革新を融合させ、少量生産の高級自動車セクターにおける新たなリーダーを生み出すことになるでしょう」

「さらなる詳細は2026年初頭に発表される予定です」
【補足】
TVR (ティーヴィーアール): イギリスの少量生産スポーツカーメーカー。軽量な車体に大排気量エンジンを搭載する過激なモデルと、ユニークなデザインで知られる。一方で、その歴史は度重なる経営危機とオーナー変更の繰り返しであり、「不死鳥」や「ゾンビ」と揶揄されることも多い。

チャージ カーズ (Charge Cars): 1967年式フォード マスタングをベースに、公式ライセンスを取得したボディを使用して高性能なEVに改造するプロジェクトで有名になったイギリスの企業。
不死鳥かゾンビか? 英国のTVRが“またも”復活! V8グリフィス生産後にまさかのEV化を計画

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=海外の反応=
「ああ、そうかい。他のEVスタートアップが今、軒並み大成功してるからな。マジな話、内燃エンジンで売れる限りはそれで売っとけよ。どうせ買うのは金持ちの物好きだけなんだから。で、その金持ちの物好きを狙ったEVのほとんどが、たいして売れてねえじゃねえか。あのリマックでさえ在庫をさばくのに苦労してるんだぞ。俺みたいなガチのEV嫌いですら、リマックには敬意を払ってるってのに」
「1年も経たずにまた潰れるに1票」
「期待するから裏切られるんだよな…」
「もし自動車メーカーへの投資に興味がないなら、どうやらチャージ ホールディングスは、君に売ってくれるすごく素敵な橋も持ってるらしいぜ(※有名な詐欺のジョーク)。
「カモがネギ背負って」って言いたいところだが、これがマネーロンダリング詐欺以外の何物でもないなんてこと、あり得ないだろ」
「その冗談、もう笑えないから」
「ウェールズ政府がひとこと言いたがってるに違いない…」
「絶対に起きないことトップ10入りだな」
「トレバーが帰ってくるって? ハッ、この目で見るまでは信じねえよ」
「まあ、これは全くの予想外だったな」

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