プジョーの伝説的ホットハッチ「GTI」が電動で復活! WEC富士で日本初公開された新型「E-208 GTi」プロトタイプは、280馬力を発生し0-100km/h加速5.7秒を誇る。往年の名車205 GTIへの敬意と最新技術が融合した、新時代の走りの哲学に迫る。
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自動車レースの情熱と革新が渦巻くWEC(FIA世界耐久選手権)第7戦の舞台、富士スピードウェイ。そのファンエリアで2025年9月27日、プジョーは世界中のホットハッチファンが待ち望んだ一台、新型「E-208 GTi」のダイナミックプロトタイプを日本で初めて公開した。プジョーブランドのアラン ファヴェCEOによるプレゼンテーションは、単なる新型車の紹介に留まらず、伝説の称号「GTI」の復活と、ブランドの電動化時代における新たな決意を示すものであった。
伝説の継承と電動化への挑戦
「GTI」。その3文字は、特に1984年に登場した「205 GTi」によって、ドライビングプレジャーを追求するホットハッチの金字塔として、世代を超えて語り継がれてきた。軽量なボディにパワフルなエンジンを搭載し、意のままに操る喜びを提供した205 GTiは、まさしく一つの哲学であった。
今回、4年ぶりに復活を遂げたGTIバッジは、史上初めて100%電動のパワートレインを搭載。ファヴェCEOが「GTIは感情、パフォーマンス、ドライビングセンセーションに根ざして戻ってきた」と語ったように、E-208 GTiは、205 GTIの精神的後継車として、その伝説を未来へと繋ぐ使命を担っている。
ヘリテージと革新が融合したデザイン
発表されたプロトタイプは、一目でGTIとわかる強烈な個性を放っていた。デザインチームは、GTIの伝統的なデザインコードを高めつつ、現代的な解釈を加えるという難題に取り組んだ。
エクステリアは、ワイド化されたトレッドによって、低く構えた誇り高いスタンスを実現。205 GTIのホイールデザインに敬意を表した18インチホイールは、そのヘリテージを雄弁に物語る。
インテリアに目を移すと、プジョー独自の「i-Cockpit」がドライバーを迎える。コンパクトなステアリングホイールは、俊敏なハンドリングとマシンとの一体感を提供。ブラックレザーとアルカンターラが織りなす空間は、洗練されたスポーティさを演出し、赤のキルティングメッシュシートと大胆な赤いカーペットは、205 GTIの血統を受け継いでいることを明確に主張している。
モータースポーツのDNAを心臓部に
プジョーがドライビングプレジャーを追求する上で、モータースポーツとの連携は不可欠である。E-208 GTiの開発は、WECを戦うプジョー・トタルエナジーズチームを率いるプジョー・スポーツと緊密に行われた。
興味深いことに、ステランティス・モータースポーツの責任者であるジャン=マルク フィノ氏は、40年前にオリジナルの205 GTI開発に携わった人物であり、その経験がこの電動GTIにも注ぎ込まれている。
技術面では、WECを戦うハイパーカー「プジョー 9X8」で培われた知見が惜しみなく投入されている。特に、バッテリーとモーターの性能を最大限に引き出すための熱管理システムは、過酷な耐久レースからの直接的なフィードバックの賜物だ。さらに、コーナリング性能を高めるリミテッド・スリップ・ディファレンシャルも採用され、電動パワートレインの特性を活かしきる設計となっている。
クラスの新たな基準となる圧倒的パフォーマンス
E-208 GTiの心臓部には、新開発の「M4 Plus」電動モーターが搭載される。そのスペックは、最高出力280馬力、最大トルク345Nmと、このセグメントにおいて傑出した数値を誇る。
これにより、0-100km/h加速はわずか5.7秒を達成。これは、ベースとなった標準モデルのE-208(156馬力、8.1秒)から飛躍的な進化であり、まさに「真のパフォーマンス」と呼ぶにふさわしい。
ファヴェCEOはプレゼンテーションをこう締めくくった。「E-208 GTiは、パフォーマンス、エモーション、そしてフランスならではのカリスマを融合させた、現代のドライビングプレジャーの究極の表現です。GTIはこれまで以上にGTIらしくなりました」。
伝説の称号を背負い、電動化という新たな力を得たE-208 GTi。そのダイナミックプロトタイプの登場は、ホットハッチの新たな時代の幕開けを告げるものだ。市販化への期待は、富士の空高く、ますます高まっている。
400号記念:UK400マイルロードトリップ/フェラーリ F80/フェラーリハイパーカー:トップギア・ジャパン 069
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