プジョー コンセプト6・コンセプト8 北京モーターショー発表——東風製造の新型大型サルーン・SUVが予告する「高級ブランド化」戦略

プジョーが北京国際モーターショーで「コンセプト6」と「コンセプト8」の2台のコンセプトカーを世界初公開した。サルーンとSUVのそれぞれを予告するこれらのモデルは、ステランティスと東風汽車集団による合弁会社・東風プジョー・シトロエンが中国で生産し、中国市場向けおよび中国からの輸出用に展開される新たな大型車ラインナップの先触れだ。プジョー独自の三つ爪LEDライトと「フレンチ フレア」を前面に押し出したデザインは高く評価されているが、欧州市場への投入は現時点では予定されていない。「ブランドのグローバルなポジショニング引き上げ」を明言するプジョーが、電動化と高級化を軸にいかなる変貌を遂げようとしているのか——その戦略の全貌をBBC トップギアが解説する。


プジョーが2台のコンセプトカーを引き提げて北京国際モーターショー〔※中国最大級の自動車展示会。アジア市場、特に中国市場に向けた各メーカーの戦略発表の場として重要な役割を持つ〕に乗り込んできた。これらは「中国で、中国のために生産し、さらに中国から海外市場にも輸出する」大型サルーンとSUVの全く新しいラインナップを予告するものだという。

残念ながら、その「海外市場」には欧州は含まれないようだ。惜しい——なぜなら、独創的な名前の「コンセプト6」と「コンセプト8」はどちらも見た目が素晴らしいからだ。コンセプト6はサルーンだが、プジョーはこれを「セダンのエレガンスとシューティングブレーク〔※サルーンボディにワゴンのテールゲートを組み合わせたスポーティなボディスタイル。プジョー 404や505ブレークなどで歴史的に知られる〕のダイナミズムを融合させ、プジョーが長年育んできたグランドツアラー エステートの遺産を想起させる」と表現している。素晴らしい。新しい三つ爪ライト〔※プジョーが近年採用している、猛獣の鈎爪を模した独特のLEDデイタイムランニングライト〕も実に気に入った。

コンセプト8は「ピュアでエッセンシャルなデザイン」を謳うSUVで、プジョーは「フレンチ フレア〔※フランス的な洗練と個性〕」を繰り返し強調している。また「ブランドは世界的なポジショニングをさらに引き上げ続ける」とも伝えられているが、要するにもっと高い値段でクルマを売りたいということだ。なお付け加えておくと、これらコンセプトの量産版はステランティスの中国合弁企業、東風プジョー・シトロエン〔※フランスのステランティスと中国の東風汽車集団による合弁会社。プジョーとシトロエン両ブランドのクルマを中国で製造する〕が製造することになる。

「北京はプジョーにとって今日の重要な舞台です」と最高責任者のアラン ファヴェ〔※プジョー ブランドのCEO〕は語った。「このモーターショーは単に将来の製品計画を披露する場ではなく、私たちの野心を改めて示す場です。中国は私たちのグローバルな変革の主要な原動力であり、特に電動化、イノベーション、そしてブランドの高度化において重要な役割を担っています。

「本日私たちは2台の新しいコンセプトカーを発表します。これらはブランドの大胆な新たな未来へのビジョンを体現するもので、フェライン〔※ネコ科の動物を意味するfeline。プジョーはライオンをブランドシンボルとする〕なフランスのデザインと走る喜びを、世界最先端の電動・インテリジェント技術と融合させ、中国市場とグローバル市場の両方に向けたものです」

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新車にリースで乗る 【KINTO】
=海外の反応=
「以前、中国で事故に遭ったアウディ e5スポーツバックの写真を見たことがある。フロントが文字通り粉々に砕け、内側にはランダムなケーブルとLEDライトが剥き出しになっていた。あれを見てから、中国で中国のために作られたクルマがここ(欧州)では売られていないことを悲しまなくなった——たいていはテクノロジー過多なのに、こちらでは当たり前とされている基本的な安全性と組み立て品質が欠落しているから」

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