ボンド映画『007/スペクター』に登場したジャガー C-X75のワンオフモデルが公道走行可能に。イアン カラムがジャガーの見事なスーパーチャージドV8のボンドスターに改造。
英国のデザインエンジニアリング会社が、英国の道路を合法的に走行できるようにイギリス車を改造した。さらに、英国以外の道路でも走れるように。ジェームズ ボンド映画の主役となった輝かしいV8エンジンのコンセプトカーが英国車であることを除けば、地球を揺るがすようなニュースではない。
ジャガー C-X75、そしてスーパーチャージド5.0リッターV8、おかえりなさい。ジャガーの元デザイナー、イアン カラムが設立したカラム社は、『007/スペクター』で使用された5台のスタントカーのうちの1台を、個人顧客のためにIVA(Individual Vehicle Approval:個別車両承認)基準に適合するように改造した。そう、このコンセプトカーは公道走行が可能なのだ。
改造するとするならば、それがカラム社であるのは、当然のことのように思える。2010年にコンセプトカーが発表されたとき、彼はジャガーのデザイン部門の責任者だったのだから。C-X75をローマを滑走する熱狂的なファンだけでなく、一般人が運転できるようにするために、彼の新しいエンジニアリングチームが「大規模な」作業を行った。
新しいEマーク付きガラス、新しいスイッチギア、より静かなエキゾースト、触媒コンバーターの追加、そして搭載される5.0リッター・スーパーチャージドV8の新しいキャリブレーションなど、C-X75スタントカーの骨格には「何百もの」変更が加えられた。さらに、スタントカーで使用されていた発泡スチロール製のものに代わって、ゼロから設計された適切なウィングミラーも装備されている。
カラムのスタッフは、クイックリリースのラッチを廃止し、すべてのパネルギャップを縮小、再調整し、カーボンファイバー仕上げを強化し、再塗装を施した。流動的で魅力的なドライビングダイナミクスを維持する」ために、ダンパーと車高も微調整された。そう、このクルマは映画の中でローマで走ったシーンのように、おそらくまだドリフトすることができるのだ。
カラムはもちろん、昔の仕事を見直したり(オリジナルのV12ヴァンキッシュの新しいテイクを目撃してほしい)、古典的なものをIVA基準(アストンDB4 コンティニュエ―ション)に注意深く修正したりすることに長けている。まったく新しいものを作るのも得意だ(スカイ オフローダー)。
「スタントカーは間違いなく真のスターであり、カーマニアとして私たちの心に残る伝説的なシーンに命を吹き込んでくれるのです」と、カラムのエンジニアリングディレクター、アダム ドンフランチェスコは語る。
「実際に過酷な撮影を乗り切った車両はほとんどないため、法規を守りながら保存することが重要であり、熱狂的なスクランブラーに公開できるのは素晴らしいことです」スクランブラーとは?この公道走行可能なワンオフのジャガーC-X75は、来月ビスターで開催されるビスター スクランブルで一般公開されるのだという。このイベントは、古典的な車やモーターサイクル、航空機、および他の古い輸送機器を展示し、古典的な車や車両愛好家が集まる場として知られている。それで、「スクランブラー」と称したのだった。楽しみだね。
トップギア カーオブザイヤー/トヨタ ランドクルーザー/フェラーリ プロサングエ:トップギア・ジャパン 059
=海外の反応=
「きちんと生産すべきだった車のひとつ」
「できることなら、この美女を少なくとも10人は作るべき」
「素晴らしい車だ!必要なのは、もっと見栄えのするフロントライトと特注のインテリアだけ。C-XFのコンセプトカーのようなインテリアがあれば、とても素敵だと思う」
「昔の車は美しかった。写真のせいかもしれないが、なんとなく記憶しているほどには古くなっていないような気がする。フロント3/4ビューが必要なだけかもしれない。とにかく、まだきれいだ」