トヨタがA)ターボ3気筒の改良型をGR86に搭載し、B)300bhp以上のパワーを引き出し、C)レースに参戦することが判明したわけだ。そして、追加されたD)の答えとしては、私たちがそれを手に入れることはできない。昔の「与えること」と「奪うこと」についての教えってなんだったんだろう?
トヨタ Gazooレーシングの坂本直行チーフエンジニアは、オーストラリアのウェブサイト「Carsales」のインタビューで、ガズーがGRヤリスとカローラの3気筒ターボを搭載したGR86を少量生産し、日本の「スーパー耐久」シリーズでレースするつもりだと説明した。そして、このGR86は、1.4リッターのターボ3気筒エンジンを破壊して搭載しているにもかかわらず、すでに300bhp以上の出力を発揮しているという。ああ、ちなみに、上の写真は、フツーのGR86ね。
これは、かなり期待できそうだと思ったのは、あなただけではないはず。正直に言うと、トヨタが「カーボンニュートラルな燃料を開発するために」GR86のターボ車をレースに出すというのは、終わりというよりむしろなにかの始まりなのではと期待している。少なくともGazooの何人かは同じように感じているようだ。「将来的な使用の可能性を考えている」「今のところ具体的な計画はない」といった表現を使わざるを得ないにせよ、である。
つまり、トヨタがこれをきちんと生産できるようになることをひとつだけ挙げるとすれば、それは、トヨタにたくさんの理由(言い訳?)を与えることである。
=海外の反応=
「トヨタは、内燃機関を維持し、ファンや愛好家の声に耳を傾ける数少ない企業の一つであることを称賛する。このままEVとしての主流になるといいね!」
「このような場合、モーターを150馬力にデチューンし、7速ツインクラッチを組み合わせ、車体から半トンの不要な重量とジャンクを取り除き、便利なボディ形状にすれば、どのBEVよりも、生涯で半分の汚染とCO2しか発生させない自動車に仕上がる」
「カーボンニュートラルな合成燃料を研究するメーカーが増えるのは正直良いことだと思う。生産チェーン全体を考慮すると、理論上は電気自動車よりも環境に優しいかもしれないからだ。また、ICEの研究が無駄になることもないだろう」