ベントレーとそのオーディオパートナーであるネイム社は、ハリウッドの音楽業界の巨匠と提携し、ベントレーの最高級車載サウンドシステムの卓越した能力を紹介するために特別に開発したサウンドトラックを制作した。
作曲家でありプロデューサーでもあるスティーヴ・マッツァーロは、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』や『DUNE/デューン 砂の惑星』などの映画音楽を手がけており、今回、ネイム社製システムのパワー、鮮明さ、豊かさを示すとともに、ベントレーのデザイン哲学であるインスピレーション、調和、力強さを音楽的に解釈した楽曲を制作するようベントレーから依頼を受けた。
フライングスパーはネイム社製オーディオシステムを搭載しており、マッツァーロの作品にとって完璧なコンサートホールとなった。このシステムは、2,200Wのアンプがキャビン内の合計19個のスピーカーとフロントシートの2個のキネティックシェーカーを駆動し、パワーと周波数レンジの両方を備え、どんな音楽も格別に響かせることができる。このシステムに合わせて特別に設計されたトラックがあれば、まさにエクストラオーディナリーな音楽となるだろう。
ベントレーのセールス、マーケティング、アフターセールス担当役員であるアラン・ファヴィーは次のようにコメントしている:
「多くのお客様にとって音楽は重要な要素であり、実際、40%近いお客様がベントレーxネイム社のサウンドシステムを注文しています。今回、スティーヴ・マッツァーロとともに、このシステムの実力を発揮できるような音楽を作り上げることができ、大変うれしく思っています。彼の才能、経験、そして素晴らしい芸術性は、私たちにインスピレーションを与えてくれました。完成した曲はどのように聴いても素晴らしいものですが、そのすべての要素を本当に理解するには、ネイム社製オーディオを搭載したベントレーで聴く必要があり、そうすることで今までにない車内での音楽体験を経験することができます」
スティーヴ・マッツァーロは以下のようにコメントしている:
「私にとってベントレーは、エレガンスと気品の象徴であると同時に、パワー、スピード、機械的複雑さをも表しています。そのため、この作品では、ギターととともに、パワフルでヘビーなローシンセ、非常にテクニカルなドラム、複雑なハンドパーカッションを組み合わせて使用しました。車の仕組みと同じように、目に見えないけれども、そこにあって、バックグラウンドで動いていることがわかる。リスナーの潜在意識に映画のエッセンスを入れて、旅に連れ出したかったので、この作品には、特定の方法でスタートして、人をどこかに導くという流れがあります」
「始めは、小さな楽器のみで、パワフルで有機的、動的なものにしたかったんです。そして、映画のような大きなオーケストラを導入し、最後はオーケストラとエレクトロニックで爆発的な盛り上がりを見せます。ネイム社製オーディオシステムのパワーを最大限に引き出し、その能力を確かめたかったので、技術的な努力もしました。スピーカーがたくさんあるので、左右に音を跳ね返すパンニング効果を多く試しました。この曲はドライバーズシート向けに制作しました」
「エクストラオーディナリー・ジャーニー」と題されたこのトラックは、世界中の販売店ネットワークに配布されショールームで使用されるほか、世界中のプレスカーに搭載される予定だ。この曲はベントレーの車内で聴くのが一番だが、下の動画やサウンドクラウドでも聴くことができる。https://soundcloud.com/user-297346520
エクストラオーディナリー・ジャーニー
このシステムを紹介するためのマッツァーロの10分近いトラックは3つのチャプターで構成されており、一つの核となるモチーフをもとに3つの異なるスタイルで音楽が構成され、それらが一体となってリスナーを旅へと誘う。冒頭のチャプターでは、エネルギッシュなフラメンコギターと穏やかなピアノが主となり、そのバックではうねりのあるベースとリズミカルな民族打楽器が土台となって、適切な周波数を適切なスピーカーに届けるというアンプの性能が示されている。
第2のチャプターは、マッツァーロの映画サウンドトラックの経歴を反映したもので、キャビン内の素晴らしいハーモニーを強調した、よりオーケストラ的なスタイルになっている。弦楽器の豊かな響きが前面に出た後、より静かで穏やかなアコースティックギターによるセクション入ることで、ネイム社製のオーディオがもたらす卓越した鮮明さが発揮されている。
そして最後のチャプターは力強さを表すもので、モチーフがエレクトロニカを中心としたシンフォニーへと変化し、深みと力強さを増し、ストリングスとエレキギターが加わって音楽はクライマックスを迎える。
世界最高の音楽家たちとの共同作業
書き上げた楽譜に命を吹き込むため、マッツァーロは世界最高の楽器奏者たちを起用した。新型コロナの影響により対面でレコーディングすることができないため、それぞれが世界各国においてリモートでレコーディングし、マッツァーロが彼らの個性的で並外れた才能をひとつの作品にまとめあげた。メンバーは以下の通りだ。
・チェリストのティナ・グオは、2018年にベントレー初のハイブリッドモデルを発表する際のサウンドトラックの作曲、録音、制作を担当して以来、ベントレーとは長年の親交があるミュージシャンです。現代最高のチェリストの一人として知られ、彼女自身もアルバムアーティストであるグオは、彼女のラスベガスのスタジオからアコースティックとエレクトリックのチェロでレコーディングしました。
・ヴァイオリニストのモリー・ロジャースは、その卓越したヴァイオリンのスキルで、グオと連携してストリングスのセクションに命を吹き込みました。ロジャースは、アンドレア・ボチェッリ、ファレル、マイリー・サイラス、テネイシャスDなど、錚々たるアーティストたちと共演しているミュージシャンで、カリフォルニア州サンタクラリタの自宅でレコーディングを行いました。
・ドラマーのサトナム・ラムゴトラは、テレビや映画のスタジオミュージシャン、作曲家、ライブパフォーマンスのドラマーとして30年の経験があり、完璧な人選であった。ラムゴトラは、『ライオンキング』や『ダークナイト』などのサウンドトラックで演奏している。彼のドラムセクションはロサンゼルスでレコーディングされた。
・ギタリストのガスリー・ゴーヴァンは、ジ・アリストクラッツやエイジアなどの元ギタリストで、ギタリスト誌の「ギタリスト・オブ・ザ・イヤー」に選ばれている。様々なスタイルに精通し、驚異的な技術力で知られるゴーヴァンは、アコースティックギターとエレクトリックギターの両方で複数のセクションを担当し、ロンドンのスタジオでレコーディングしている。
・フラメンコギタリストのアミール・ジョン・ハダッド、通称エル・アミールは、ラテン・グラミー賞にノミネートされたこともあり、世界最高のフラメンコギタリストとして知られるドイツ系スペイン人のギタリストで、冒頭のキーメロディーをスペインの自宅にあるスタジオでレコーディングした。
・パーカッショニストのホリー・マッジは、ドラマーとしての技術に加え、膨大な数の民族打楽器に精通している。英国で活動するマッジは、ボンゴ、ペルーのカホン、南米のカクシーシ、エジプトのダルブカを使い、彼女のパートをレコーディングした。
・ベーシストのフアン・ガルシア・ヘレロス(別名「スノー・オウル」)はコロンビア出身で、2019年の世界最高のベーシストとしてランクインしている。ガルシア・ヘレロスは、オーストリアのウィーンにある自身のスタジオでレコーディングを行い、カスタムの6弦エレクトリックベースを演奏した。