トヨタのピックアップトラック、ハイラックス。トップギア内では、不滅の存在で、貯水池のほとんどを征服し、どこでも到達することで有名だが、始まったばかりのダカールラリーで2度目の優勝を目指しているところ。これを記念して、欧州では、ハイラックスの最高級モデル「GR スポーツ」が発表された。
この世界一タフなマシンに、Gazoo Racingのインスピレーションを加えたら、どうなるのか?ハイラックス GR スポーツは、標準モデルのパワフルな2.8リッターエンジンを搭載し、204psと500Nmのトルクを6速オートマチックトランスミッションを介して発生させる。
牽引力は3.5トンで変わらず、ロードベイには最大1,000kgの荷物を積むことができる。ちなみに、ダブルキャブのみだ。
大きな変更点は、新しいモノチューブ式ショックアブソーバーと硬めのフロントコイルスプリングを採用した、特注のサスペンションセットアップにある。トヨタによれば、より良いダンピング、より速いレスポンス、よりシャープなハンドリング、より高い直線性能、そしてより高いグリップを実現しているとのことである。
リミテッド・スリップ・ディファレンシャルやアクティブ・トラクション・コントロールといった機能はすでに標準装備されており、トラックの製作者は、これまでのアップグレードによって騒音、振動、ハーシュネスを低減し、快適性レベルを向上させることができたと述べている。
フロントには、1980年代の4代目ハイラックスをイメージしたGパターンの専用メッシュとセンターバーを持つブラックグリルが採用されてる。
フロントフォグランプは大型化され、17インチアルミホイールはブラックとマシンのコントラストが効いた仕上げとなり、タイヤはオールテレイン仕様となる(理由は一目瞭然)。
インテリアでは、レザー、合成スエード、レッドステッチでトリミングされた新しいスポーツフロントシート、マニュアルシフト用のパドルコントロール、アルミニウム製スポーツペダルが装備。仕様は既存のハイラックス インヴィンシブルをベースに、JBLサウンドシステム、ナビゲーション、シートヒーター(フロント/リア)、LEDヘッドライト、スマートエントリー、デュアルゾーンエアコン、オフロード技術(ダウンヒルアシストコントロール)を装備している。
価格は37,551ポンド(580万円/付加価値税別)からで、非ビジネスユーザーの場合、44,995ポンド(690万円)の乗り出し価格となる。今月末に受注が開始され、夏には納車が開始される予定だ。
GRの良さをもっと知りたい?じゃあ、昨年夏のGR 86についての記事をチェックしてみて…。
=海外の反応=
「ピックアップの「性能」を高めるには、常に後部に重量がないことが問題だった。- 果たして、このサスペンションの工夫が、果たして役に立つかどうか」