【いちおう初試乗】新型レンジローバーのシートに座ってみたけど、やっぱ買うべき?

これは日食?
いや、巨大な新型レンジローバーの前に立っているだけだよ。

実際に見てみると、かなりいい感じ?
そうだね。写真では正当に評価されにくいかも。確かに大きいのだが、彫刻的で目的意識の高いデザインになっている。バックエンドは、プレスリリースに掲載されている写真よりもはるかに張りがあり、まとまっている。フラッシュグレージングと滑らかなボディワークは実に印象的だ。あとは、新型レンジローバーの公開イベントに参加している人たちを、うまくやり過ごすことができれば、このクルマをもっと近くで見ることができる。

車内はどのようになってるの?
ドアを開けた瞬間に、このクルマに注ぎ込まれた技術的な思考を感じることができる。ドアの金属部分はラビオリのように薄くプレスされており、その両端には大きなゴムの帯が付いている。これは、レンジローバーの900mmという渡河水深の能力をヘルプし、水漏れを防ぐためのものだが、洗練性を高め、ロードノイズを遮断するという付加価値もある。もちろん、レンジローバーのすべてのドアは、このような豪華なモデルに期待されるような音で開閉するように設計されており、新しいパワークロージング機能のおかげで、ドアに触れる必要もない。

乗ってみると、思ったよりも高さがあるのだが、今回見たSVモデルは特によくできていた。キャビンは広大な空間で、2列目には1メートル以上のレッグルームがあり、椅子をリクライニングして毛羽立ったカーペットの感触を楽しむのに十分なスペースがある(スリッパを持参させて、土禁にしたほうがいいかもしれない)。最近のお金持ちは、エコを意識することがとても大切なので、ランドローバーは装備されているレザー以外の素材に力を入れている。とはいえ、物足りなさを感じることはない。

ガジェットはたくさんある?
新しいSVモデルの後席乗員は、13.1インチのインフォテイメント画面やノイズキャンセリングヘッドフォンを楽しむどころではないかもしれない。リアセンターコンソールの小さなタッチスクリーンパネルを使えば、何時間でも楽しむことができる。

ここでは、ヒーターやマッサージ機能を備えたシートを調整したり、フットレストを電子的に展開したり、テーブルが隠れている場所からスムーズに出てくるのを見たりできる。このコンソールを完成させるのに2年を費やしたチームがあるとのことだが、その努力はすぐにわかるよう、表現されている。

また、別の画面でもう一度押すと、肩の後ろのハッチが外れて、シャンパンボトルとグラス数個が入る大きさの車載用冷蔵庫が現れる。

他にもいいところはある?
レンジローバーが特に誇りに思っている部分は、テールゲート・イベント・スイートだ。トランクが開き、フロアパネルを少し操作するだけで、クッション付きの背もたれを備えた本格的なシートに早変わり。350kgまでの重量に耐えられるように設計されており、トランクハッチにはスピーカーが設置され、雰囲気を出すための照明も追加されている。ポロシャツを着て、ポロの観戦にも最適っぽい。

ズバリ、買うべき?
本来ならば、実際にクルマに乗ってみるまで、あるいは価格が発表されるまで待つのが本筋だが、レンジローバーのような車であれば、誰もが購入に踏み切っても良いだろう。このような高級車の購入は、必ずしも合理的なものではないけれど(例えば、より優れたオフロード車や、より安価な7人乗りの車があるが、レンジローバーの豪華さと知的なイメージがそれとは一線を画している)、高級車の購入が合理的なものであるとすれば、レンジローバーはすべての条件を満たしているようにまず思うだろう。

=海外の反応=
「なんと美しいクルマ!」
「かなり醜いですね。ダボス会議の億万長者と富裕層には、気候変動の緊急事態などというものは存在しないみたいね」
「ヴェラールの方が高級感があるし、内側のスタイリングはVELARの方がはるかに優れてる」
「正直なところ、ベンテイガやカリナンは、どちらも高価ではあるが、元来のラグジュアリーSUVの気品や魅力には欠けている。レンジローバーは、独自のクラスを維持しており、相対的にお買い得だ」
↑「確かに、レンジローバーはSUVの頂点に君臨しているけど、ロールス・ロイスとベントレーは単に値段が高いだけ…。そうは言っても、レンジローバーを2台、ベントレー、BMW 7シリーズ、メルセデス GLS、ボルボ SC90、ユーコン デナリを所有している、ある裕福な家族を知っているけど、彼らはレンジローバーをもう買わないだろうね。それも納得」
「"レンジローバーの渡河水深900mm"まさに0人のお客様がテストする要素」
「自分の意見では、この新型レンジローバーは素晴らしいね。公式発表前にリークされたプレスショットを見たが、唯一、リアライトのデザインが残念だと思ったくらい。しかし、ちゃんとした画像を見てみると、あっという間に気に入った。とても堂々としていて、ディテールも素晴らしい」
「何か問題が発生した場合、我々JLRは遅滞なく車両を交換します、っていう保証があるまでは、二の足を踏んでしまう」
「"環境に配慮することは、最近のお金持ちにとってとても重要なことです"→訂正、"環境に配慮しているように見えることは、最近のお金持ちにとってとても重要なことです。"
この2つには大きな違いがあって、お金持ちはそれを分かっている。だからこそ見た目にこだわるのだ。
…おっと、誰か来たようだ」

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